2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J08602
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
李 賀 The University of Tokyo, 大学院・法学政治学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 公正貿易 / 自由貿易 / グローバリゼーション |
Research Abstract |
博士一年目では、単位取得以外に、しっかりとした埋論基礎を築くために、研究計画書に例示した参考文献のほかに、オックスファム・インターナショナル著渡辺龍也訳「貧富・公正貿易・NGO-WTOに挑む国際NGOオックスファムの戦略」新評論・2006年出版、ジョン・カバナジェリーマンダー著「ポストグローバル社会の可能性」緑風出版、2004年出版などの文献を中心に購読しました。自由な貿易によって各国・各人の比較優位が活かされ、全ての国々と人が豊かになる、という単純なバラ色論が主に先進国及びWTOで推進されています。しかし、一方、発展途上国の利益や公衆衛生、環境に配慮しつつ、単なる自由貿易ではなく、公正貿易への追求と実現の重要性もNGO側によって提唱されています。一体WTO体制の下では、自由貿易と公正貿易が如何に相剋しているのか、世界に最適な経済貿易体制は何なのかを問うのは、本研究の主な目的の所在であります。 国際知的財産権法制度の在り方への探求は、世界貿易体制を研究する上で、不可欠な一環だと思われるので、2008年1月17日に行われた中・日・瑞間音楽著作権・営業秘密に対する国際的保護という学会に参加しました。先進国と発展途上国は知的財産権制度に対する認識上の根本的な相違について、主に発展途上国たる中国法の視点から法的分析を加える旨の論文を作成し、近々と刊行する予定です。
|
Research Products
(2 results)