2007 Fiscal Year Annual Research Report
有機超分子と無機ナノ材料の自己組織ヒによる新しいナノ・メソ階層性機能材料の開発
Project/Area Number |
07J08820
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
緒明 佑哉 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 有機無機ナノ複合材料 / バイオミネラリゼーション / 有機高分子マトリクス / 自己組織化 / 薄膜 / 生体模倣プロセス |
Research Abstract |
本研究は、骨、歯、貝殻などに代表されるような生物の無機材料(バイオミネラル)に倣い、自己組織的に精緻な構造を有する有機無機複合材料を得ることを目的として行われた。有機(高)分子と無機材料の相互作用を有効に活用することで、ナノからマクロスケールにわたって制御された構造を有する材料の開発を試みた。その研究成果は大きく以下の2点にまとめられる。 (1)アモルファス炭酸カルシウムと有機高分子がナノスケールで相分離したような有機無機複合材料を作製することに成功した。ガラスのように透明なバルク材料と、均質でクラックが無い透明な薄膜が得られた。これらは、従来の無機ガラスやアモルファスポリマーと同等の汎用性の材料として機能すると期待できる。 (2)有機高分子固体マトリクスと水溶性有機高分子を用いた薄膜複合体の作製手法を発展させ、遷移金属水酸化物の薄膜作製に成功した。この薄膜結晶の形状や配向性の制御に成功しており、電極材料への応用が期待できる。
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Research Products
(5 results)