2007 Fiscal Year Annual Research Report
tRNAプロセシング酵素RNasePのサブユニット間相互作用に関する研究
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07J09329
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
木房 まゆみ Kyushu University, 大学院・農学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | RNase P / protein-protein interaction / Two-hybrid system |
Research Abstract |
超好熱古細菌Pyrococcus horikoshii由来RNase Pは、前駆体tRNAのプロセシングに関わる酵素で、1種のRNAと5種のタンパク質(Ph1481p、Ph1491p、Ph1601p、Ph1771p、Ph1877P)から構成されることが明らかになっている。RNase Pの活性発現メカニズム解明のためには各サブユニット間相互作用の解明が必要であると考えられるので、これらサブユニット間の相互作用について検討を行った。 Ph1481pとPh1877p間の相互作用については結晶構造解析が行われ、複合体の構造が決定しているが、Ph1601pとPh1771p、Ph1601pとPh1481p間の相互作用については詳しい知見は得られていない。そこで相互作用の詳細が不明なPh1601pを中心としたタンパク質間相互作用について更なる知見を得るため、酵母を用いたTwo-hybrid法によりPh1601pのN-ドメインとC-ドメインのPhl481pおよびPh1771pに対する結合能を検討した。 その結果、Ph1481pはPh1601pのC-ドメインと、Ph1771pはPh1601pのN-ドメインと相互作用していることが明らかになった。今回明らかになった相互作用から、Ph1481pとPh1877pのヘテロ四量体を中心に、Ph1481pとPh1601pのC-ドメインが相互作用し、Ph1601pのN-ドメイン側がPh1771pと相互作用している、というタンパク質の空間配置モデルを作成することができた。
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