2007 Fiscal Year Annual Research Report
新しい実時間メディカルデータマイニング法の提案と総合ライフサポートシステムの開発
Project/Area Number |
07J09510
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
島 圭介 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 磁気センサ / 指タップ運動 / 運動機能障害 / ニューラルネット / パターン識別 |
Research Abstract |
本年度は,指タップ運動の正確な計測のために,磁気センサ[Kandori, et. al.2004]を用いた運動計測システムとセンサの新しい較正法を提案した.磁気センサは指先にコイルを装着することで指先間の距離を正確に計測できるが,指先間距離とセンサ出力電圧の関係は明らかにされていない.そのため,センサを電磁気学的にモデル化した新しい較正式を提案し,その正確さを評価した(計測自動制御学会論文集43・9).使用者にコイルを装着して3箇所の指先間距離と電圧の関係を事前に計測することで,正確な指タップ運動計測が可能である.これによって,簡便かつ正確な運動計測が実現できた. また,提案した運動計測システムを用いて,指タップ運動パラメータ提示システムの開発を試みた.このシメテムは指タップ運動の速度や大きさなどの11個の指標をリアルタイムで算出でき,60秒間の指タップ運動を定量的に評価して医師に提示することができる(第8回計測自動制御学会SI部門).しかしながら,抽出した特徴量がパーキンソン病などの運動機能障害の評価にどのぐらい有効であるかの検証は十分に行えていない.一方,指タップ運動を利用して運動機能をトレーニングするための方法論についても検討した(第40回日本人間工学会中国・四国支部大会).このシステムは指タップ運動を随意的に実施することで音楽演奏が可能であり,演奏しながら運動のトレーニング効果が期待できる. さらに,指タップ運動機能の自動識別を目指し,新しいニューラルネットの提案を試みた(CME2007,ICCN2007)また,提案ニューラルネットの考え方を元に,パーキンソン病の重症度をどの程度評価できるかを検討した(第46回日本生体医工学会大会).
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