2008 Fiscal Year Annual Research Report
新しい実時間メディカルデータマイニング法の提案と総合ライフサポートシステムの開発
Project/Area Number |
07J09510
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
島 圭介 Hiroshima University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 指タップ運動 / 診断支援システム / パターン識別 / ニューラルネット |
Research Abstract |
本年度は,神経疾患などに起因する運動機能障害者の重症度評価を実現するため,指タップ運動を用いた評価法の検討を行った.昨年度構築した磁気センサ[Kandori et al.2004]の較正法[島ら,2007]を用いて指タップ運動を計測し,指タップ運動の診断支援システムを開発した[EMBC2008,医療機器学78・12].このシステムは指タップ運動の速度や大きさなどの11個の指標をリアルタイムで算出でき,特徴量や評価結果などを医師に提示可能である.実際にパーキンソン病患者の指タップ運動の評価を実施し,重症度を定量化できる可能性を確認した.また,算出した指タップの特徴量と評価指標をもとに,複数のニューラルネットを用いて運動機能を自動的に識別する手法の提案を行った[ICBME2008,Sensors 9・3,第29回バイオメカニズム学術講演会].提案手法を用いてパーキンソン病患者の指タップ運動識別を実施し,指タップ運動から病症の有無を自動的に識別できる可能性を示した.ただし,指タップ運動の特徴量から提案手法を用いてパーキンソン病の重症度(医師の評価結果)の自動識別の検討は行えていない. 一方,指タップ運動を利用して運動機能をトレーニングするための方法論についても検討した(SMC2008).このシステムは指タップ運動を随意的に実施することでゲームや家電機器の操作が可能であり,ゲームを行いながら運動のトレーニング効果が期待できる.
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