2008 Fiscal Year Annual Research Report
Rab GTPase Sec4pと,そのエフェクターによる開口放出制御の構造基盤
Project/Area Number |
07J09655
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 裕介 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | X線結晶構造解析 / 小胞輸送 / 低分子量GTPase / シグナル伝達 |
Research Abstract |
開口放出は分泌の最終経路で分泌小胞が細胞膜と融合することによって起こる.その膜融合は,主に低分子量GTPaseであるRabとエフェクターとの相互作用によりGTP依存的に制御されている.Rabは活性化状態であるGTP結合型と不活性化状態であるGDP結合型の2つの状態を転移することで,開口放出を制御する分子スイッチとして働く.出芽酵母の開口放出において分泌小胞か適切な場所へと輸送されるには,RabエフェクターであるSec15pがGTP結合型Sec4pとGDP結合型Sec4pの識別を行い,GTP結合型Sec4pと特異的に結合することが必要である.また,Sec15pはSec4pと結合することが引き金となってexocyst複合体を形成し,分泌小胞を標的膜へとつなぎとめると考えられており,Sec4pとの結合によってSec15pに生じる構造変化が解明されれば,これまで未知であったexocyst複合体形成の分子機構の理解につながる.そこで,Sec15pのSec4p結合領域の発現系構築を行い,発現量が十分なSec15pの発現系の構築と,Sec15p・Sec4p複合体の結晶構造決定を目指した.現在までに,すでに決定されているショウジョウバエSec15のRab結合領域を参考に作成した発現系で,結晶構造解析に十分な量のSec15pを得ることに成功している.以降は,GTP結合型のSec4pと混ぜ合わせて結晶化のスクリーニングを行い,複合体の結晶を得ることを目指す.
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Research Products
(7 results)
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[Presentation] AMSHファミリーによるK63結合型ポリユビキチン鎖特異的な切断活性の構造的基盤2008
Author(s)
佐藤裕介, 吉川梓, 山形敦史, 三村久敏, 山下雅美, 大方香代子, 濡木理, 岩井和弘, 駒田雅之, 深井周也
Organizer
第31回日本分子生物学会年会, 第81回日本生化学会大会, 合同大会
Place of Presentation
神戸ポートアイランド
Year and Date
2008-12-12
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