2009 Fiscal Year Annual Research Report
活断層から発生する大地震の連動パターン解明の古地震学的研究
Project/Area Number |
07J09664
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
近藤 久雄 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 活断層・地震研究センター, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 活断層 / 古地震 / 変動地形学 / 地震地質学 / 歴史地震 / 国際情報交換 / トルコ |
Research Abstract |
今年度はこれまでの研究成果のとりまとめと位置づけ,H19年度およびH20年度に実施したトルコの北アナトリア断層における野外調査結果について,国際学会における発表,学術論文の作成と国際誌への投稿をおこなった.国際学会における発表では,アメリカ地震学会において招待講演をおこない,大地震の規模に応じて地震に伴う地表変位が地震サイクル毎に異なる古地震学的データを初めて明示すると共に,変位量の変動が地震発生間隔に依存する可能性を指摘した.この内容についてアメリカの第一線の研究者と議論をおこない,より見識を深めることができた. 学術誌への公表については,北アナトリア断層における1944年地震断層の3Dトレンチ掘削調査結果をとりまとめ,国際誌(アメリカ地球物理連合学会誌)へ投稿をおこなって受理された,また.1942年地震断層の調査結果の一部をとりまとめて国際誌に投稿した.1942年地震断層のトレンチ掘削調査成果については,共著論文がトルコ地球科学学会誌に投稿された.同時に,1942年地震断層の成果を用いた数値シミュレーションによる北アナトリア断層の連動可能性について共同研究を開始し,成果の一部を日本地震学会で公表した.なお,2009年6月に予定していた野外調査(補足調査)については,カウンターパートのトルコ鉱物資源調査開発総局の予定等を鑑み,とりやめることとした.
|
Research Products
(9 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Paleoseismological findings and surface rupture associated with the 2005 Kashmir earthquake2009
Author(s)
H.Kondo, T.Nakata, Sardar S.Akhtar, S.Wesnousky, N.Sugito, H.Kaneda, H.Tsutsumi, A.M.Khan, W.Khattak, A.Kausar
Organizer
Seismological Society of America Annual Meeting2009
Place of Presentation
アメリカ合衆国, モントレー
Year and Date
20090400
-