2008 Fiscal Year Annual Research Report
実験経済学の手法による京都議定書およびポスト京都の国内・国際温暖化防止制度設計
Project/Area Number |
07J10518
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤井 研樹 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 排出権取引 / 国内制度設計 / 国際制度設計 |
Research Abstract |
1.公共調達入札制度の研究 日本は排出権の需要国である立場から、どのように国が排出権を購入するかを考えなければならない。そこで、近年、日本の地方自治体で取り入れられている粗悪品を購入してしまうリスクを減らすための、入札制度を実験した結果を論文にまとめた。 2.日本とEUでの投資行動の違いの研究 京都議定書を受けて、EUでは排出権取引市場が出来、日本では未だ市場ができていない。日本人とEUの人々では未知のものに対する投資行動に違いがあるのかを探るため、日本人とオーストリア人を被験者とした投資行動実験の論文をまとめた。 3.上海での省エネ製品普及のための研究 地球温暖化を防止する上では最大の排出国の一つである中国の省エネを考える必要がある。中国で、最近普及してきた太陽熱温水器と、日本で普及している次世代型給湯器を比較するアンケート調査を行った。 4.南千里が丘排出量研究会での研究 大阪府摂津市南千里が丘の新しい町づくりで排出権取引を導入することが決まり、その制度の設計に携わっている。
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