2007 Fiscal Year Annual Research Report
実物体の力覚インターフェイス化による実世界とバーチャル世界の重畳
Project/Area Number |
07J10679
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 孝文 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | インタラクション / 画像認識 / 複合現実感 / Computational Photography / キャラクタ / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
本年度は,実世界での状況を計算機環境に取り込むためのカメラによる画像認識の研究を中心に行った.MRにおいてカメラと画像認識はユーザに提示する実世界の映像を取り込み,そしてその映像とCGを合成する際に必要となる実世界のどこにどういったオブジェクトがあるか認識する重要な部分である.しかしながら,画像認識の結果は光源の影響に左右されることが多く,安定した結果を得るには光源の調節が必要不可欠であった.このような制約は,ユーザのインタラクティブ性を考慮した場合、大がかりな装置やユーザの行動に制約が必要になり望ましくない.研究調査を進めていく中,Ramesh Raskar(Mitsubishi Electric Research Laboratories)らが提唱するComputational Photographyという分野に着目した.特にRameshらは「Prakash」という空間コードを使うことで外乱光に影響なく高速に位置計測を行えるシステムを提案・開発しており,MRを実現する上で非常に有効性が高い.そのため,2008年1月からRameshらの下にてフィールドワークを行った.これらの成果は次年度以降の研究に大いに役立つと考えられる.また,MR空間でのキャラクタとのインタラクションを目指した「Kobitoのケーキ屋」の画像認識部を制作し,実演展示を行った.本システムでは,複数個のカメラを用いるごとでユーザの手の3次元位置を推定し,オブジェクトを把持することでキャラクタに注意関心を喚起させるなことができる.ユーザに対しては特別なデバイスを必要とせず非拘束であり容易にインタラクションを誘発できた.今後,精度の面でさらなる改良を行い成果をまとめていきたい.
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Research Products
(5 results)