2008 Fiscal Year Annual Research Report
実物体の力覚インターフェイス化による実世界とバーチャル世界の重畳
Project/Area Number |
07J10679
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 孝文 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | インタラクション / 力覚インタフェース / 複合現実感 / 装着型 / 非接地型 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
本年度は,実世界とコンピュータグラフィックスを重畳させる環境である複合現実感環境で用いるための,力覚提示装置の研究を中心に行った.従来の複合現実感環境では,コンピュータグラフィックスとの力覚インタラクションは非常に限定された環境でしかおこなうことができず,手軽に扱うことはできなかった.これらを解消すれば,よりコンピュータグラフィックスの物体の存在感を増強することができる.例えば,自分の手や指を使って実際に物体に触れることや掴んだり挟んだりといった操作を行うことができる.このように力覚提示装置は複合現実感環境を作る上で非常に重要な要素であると言える.そこで,指先の位置を計測する装置と指先に装着するタイプの力覚提示装置の制作を行った.計測装置に関しては,昨年度の研究成果である外乱光に影響なく高速に多点の位置計測を行えるシステムを用いることで実現した.力覚提示装置に関しては,可動範囲の制限の問題や重量の問題から従来つかわれてきた接地型ではなく,非接地型のインタフェースを制作することにした.非接地型の場合,装置を固定する必要がないことから,利用する場所を選ぶことなくどこでも使用することができる.また,接地型にある干渉の問題がないため,両手の全ての指に装着することや体の至る所に装着することが可能である.本年度は小型軽量な非接地型力覚インタフェースの試作を行い,計測装置と併せることで物体の表現が可能であることを確認した.今後,実際にアプリケーションを制作し,評価実験を行うことで複合現実感環境における力覚インタラクションの有効性について議論を行っていきたい.
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Research Products
(4 results)