2009 Fiscal Year Annual Research Report
実物体の力覚インターフェイス化による実世界とバーチャル世界の重畳
Project/Area Number |
07J10679
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 孝文 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | インタラクション / 力覚インタフェース / 複合現実感 / 装着型 / 非接地型 / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
本年度は,モバイルデバイスでの複合現実感環境に力覚フィードバックを付加するために,装着型力確定デバイスに着目を行った.そして既存のデバイスの問題点の解決策として,デバイスを装着し続けることが苦にならないようにするために,軽量であること,応答性が良いこと,指先腹部に障害物がすくないことの三つをデバイスの要求仕様に挙げた.本研究の中で,求められるデバイスの重量の条件を被験者実験によって明らかにし,三つの要求仕様を満たす,ワイヤによる皮膚感覚刺激を用いた指先装着型接触感提示デバイスを実現した.また,被験者実験を通して,ワイヤによる応力ひずみによって圧覚閾値が低下すること,試作デバイスが実際に接触感を提示できること,そしてバーチャル物体を提示できることが確認された. そして,映像提示と組み合わせることで,接触感がよりいかせるアプリケーションの開発を行った.バーチャルクリーチャと複合現実感環境で力覚インタラクションを利用したエンタテインメントシステムを制作し,実演展示を行った.このシステムでは体験者は力覚提示によってキャラクタの存在感を感じられるだけでなく,なでる,さわるといったより親密なインタラクションを簡単に行うことが可能になった.またバーチャルクリーチャが体験者を触れるといった双方向の力覚インタラクションを実現できた.このことは新しいエンタテインメントを作る上で重要な要素になると考えられる.以上によって複合現実感環境において容易に使用できる力覚インタフェースを実現することができた.
|
Research Products
(6 results)