2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07J10747
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
橋本 悠希 The University of Electro-Communications, 大学院・電気通信学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | Drinking Sensation / Tactile Interface / Food Texture / Virtual Reality / Augmented Reality |
Research Abstract |
1.概要 本年度は,口部触覚提示を用いた食感増強に関する研究の初年度に当たり,主に吸飲感覚の提示品質向上と食感増強に効果的な新しい触覚提示手法の確立を試みた. 吸飲感覚の提示品質向上に関しては,主に音響効果に着目し,吸飲力の動的な変化に対応可能な音声提示手法を考案した.実際に何段階かの吸飲力に関する音声データをあらかじめ記録し,実際の動作時に吸飲力に応じて切り替えていく手法を行い,まったく違和感を生じない音声提示が可能となった.また,音声切替えの段階数に関して心理物理実験を行い,4段階以上では違和感が無くなることを確認した.一方で,音声を出力するスピーカの位置とリアリティの関係を調査し,より最適な位置関係の特定も行った.新たな触覚提示手法については,音響スピーカ(ボイスコイル型アクチュエータ)を用いた非常に表現力の高い触覚提示手法を考案,実装,デモ展示を行った.今後,箸やスプーン等に組み込むことで,すする、噛む、舐めるといった飲む以外の食行動に対しても食感増強が可能となることが期待できる非常に有用な技術に成り得ると考える. 2.重要性 人間が自然に感じる音声の変化段階の特定及びスピーカの位置関係の最適化という成果は,よりリアリティの高い食感提示に非常に有効である.また,新たに考案した触覚提示手法は,様々な周波数における触覚提示に対応可能な柔軟性を持つため,本研究の目的である食感の増強にとって非常に有効な技術である.
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Research Products
(5 results)