2007 Fiscal Year Annual Research Report
事業所におけるモビリティ・マネジメントの実務的展開に関する研究
Project/Area Number |
07J10903
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
萩原 剛 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | モビリティ・マネジメント / 交通需要マネジメント / 心理的方略 / 組織行動 |
Research Abstract |
本研究では、交通に起因する諸問題に対処するための施策として,「モビリティ・マネジメント」が近年注目を集めていることに着目し、「居住地域」や「学校」における取り組みに比べて蓄積が不十分であると考えられる「事業所」におけるモビリティ・マネジメント(職場MM)の実務的な展開に資する学術的・実務的知見を蓄積することを目的として、以下に挙げる研究を実施した。 1.欧米における職場MMの事例収集 欧米における職場MMの事例についての文献調査を実施し、その成果と課題についてとりまとめた。その上で、今後国内において職場MMが実施される際に検討すべき課題をとりまとめた。 2.職場MMにおけるコミュニケーション・ツールの効果分析 職場MMにおいて、従業員一人一人の通勤交通行動に関する態度・行動変容をもたらすために用いられる各種のコミュニケーション・ツールについて、その効果を比較するために、京都府宇治市・埼玉県朝霞市において実施された職場MMの参加者を対象に通勤交通に関する態度や行動に関するアンケート調査をMM前後の2回実施した上で、パネルデータを作成し、比較分析を行った。 3.「組織的プログラム」導入のための検討 職場組織の体制や制度等の変更を通じて、通勤・業務・来訪等の交通の変容を目指したMMプログラムである「組織的プログラム」について、神奈川県酒匂川流域における職場MMの事例を対象に、ヒアリング調査等を実施し、組織的プログラムの導入に向けた課題を整理した。
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Research Products
(9 results)