2007 Fiscal Year Annual Research Report
MEMSナノ構造による生体物質の選択的認識ラベルフリー検出
Project/Area Number |
07J11111
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
尾上 弘晃 The University of Tokyo, 生産技術研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | MEMS / 表面修飾 / 細胞 / 生体信号検出 |
Research Abstract |
19年度は、マイクロパーツの転写法を生体物質が存在する環境下に適応可能かの実験的検討と、本研究課題でセンシングの対象とする生体物質の選定、またマイクロ構造上へ生体物質をトラップする技術を開発した。まず、本研究課題の準備段階から行っていたマイクロパーツの転写法を完成させ、この内容はJournal of Micromechanics and Microengineeringに掲載した。次に、この転写技術を生体物質である細胞(3T3/HepG2)のパターニングに応用した。SOIウエハを利用して直径20-100umのSiO_2のマイクロパーツをMEMS加工技術により製作し、そのマイクロパーツ上に、付着細胞である3T3/HepG2を選択的に培養することに成功した。さらにそのマイクロパーツをPDMS上から物理的に離すとこで、通常シングルセルレベルでのハンドリングが難しい付着細胞を、培養ディッシュや基板の上で自由に動かすことに成功した。この成果は2008年1月に開催されたIEEE MEMS2008(Arizona,USA)にて発表した。また、平成19年8月よりUC Berkeley校のProf.Richard Mathiesの研究室に、Visiting Scholarとして滞在し、マイクロ構造上へのssDNAのパターニング、細胞表面への化学物質リンカーを用いたssDNAの導入、またDNA hybridizationを用いた細胞のマイクロパターン上へのトラッピング法を技術習得および開発を行った
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