2007 Fiscal Year Annual Research Report
ゼブラフィシュ初期胚発生に関与するプロテインキナーゼの機能解析
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07J13091
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
下村 幸子 Ehime University, 連合農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | プロテインキナーゼ / ゼブラフィッシュ / 胚発生 |
Research Abstract |
細胞内情報伝達のKey Moleculeであるプロテインキナーゼ(PK)の機能に関しては、まだ明らかにされていない点が多く存在する。脊椎動物の胚発生過程では、限られた時間・空間において各組織が決まったルールに従って器官形成されるが、この過程もリン酸化を介したシグナル伝達機構によって厳密に制御されているはずである。しかし、胚発生過程のいつ、どこで、どの分子種のPKが器官形成に関与しているかはあまり分かっていない。申請者の所属する研究室では、PK間で高度に保存された触媒領域に着目し、PKを網羅的に検出することが出来る抗体を開発した。この抗体を用いてゼブラフィッシュ受精後72時間の胚からcDNAライブラリーを作製し、発現スクリーニングを行ったところ、4種類のPK遺伝子を取得することが出来た。その中でdoublecortin-like protein kinase(DCLK)に注目して機能解析を行っている。DCLKは受精後24時間から脳と眼に強く発現しており、DCLKをgene knockdownするとDCLKの発現部位と同様に後脳でアポトーシス細胞の増加が確認された。本研究では、「DCLKの内在性基質の探索とリン酸化部位の同定」および「軸索輸送におけるDCLKの分子レベルでの機能解明」を目的とし、重点的に研究を進めている。まず、zDCLKの活性化機構について解析を行い、C末領域を削り込むことによって約20倍に活性化することを明らかにした。この活性型zDCLKを用いてゼブラフィッシュ脳抽出液中から内在性基質タンパク質を同定し、zDCLKがin vitroでそのタンパク質をリン酸化することを確認した。さらに、zDCLKをジーンノックダウンした場合に基質タンパク質のリン酸化レベルや発現量などが変化するかを調べている。
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Research Products
(4 results)