2009 Fiscal Year Annual Research Report
生物の進化におけるゲノム構造の意味について:偶然によるものか?それとも必然か?.
Project/Area Number |
07J13223
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
杉野 隆一 The Graduate University for Advanced Studies, 葉山高等研究センター, 特別研究員・DC1
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Keywords | ゲノム進化 / シス制御領域 / Gene Order |
Research Abstract |
本研究ではゲノム進化のメカニズムについて、出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeを用いて調べている。 本年度の計画では、遺伝子の並び方(Gene Order)の進化を明らかにすることであった。まず私は隣り合う2つの遺伝子に注目した。出芽酵母ではゲノム倍加後に大規模なゲノム再編成が起こっており、隣り合う遺伝子の組み合わせはより最適化されていると考えられる。Yeast Gene Order Browserのデータを用いて、遺伝子の組み合わせをゲノム倍加を通して保存されていたが、もしくは新しくできたものかによって分類した。さらに遺伝子対を転写の方向によって3つに分類した(divergent(←→)、tandem(→→)、convergent(→←))。 ゲノムワイドなデータ解析とコンピューターシミュレーションの結果、隣同士の遺伝子の関係には遺伝子の発現制御に関する自然選択が働いていることがわかった。この結果は現在投稿中である。
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Research Products
(1 results)