2007 Fiscal Year Annual Research Report
セルレベルで微生物の機能と系統を結びつけて理解するための視覚的検出技術の開発
Project/Area Number |
07J13278
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
川上 周司 Nagaoka University of Technology, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 微生物 / FISH法 / 分子生物学 / 人工核酸 / メタン生成古細菌 |
Research Abstract |
本年度は、微生物の遺伝子を視覚化する技術の開発を行った。 1.Two-pass TSA-FISH法の開発 微生物の遺伝子を可視化するために重要なのは、十分な蛍光強度を確保することである。そこでtyramide signal amplification(TSA)法を二度繰り返すtwo-pass TSA-FISH法を用い、メタン生成古細菌であるMethanococcus marupaludis strain S2のmcr遺伝子の検出を試みた。結果、シングルコピーで存在する遺伝子であっても十分な蛍光感度を持って検出することが可能であった。しかし、微生物がマウントされていない箇所からの非特異的な蛍光が観察され、実験条件の変更が必要であった。現在、この問題を解決するためにプロトコールに改良を加え検討している。 2.人工核LNAの導入 シングルコピー遺伝子を検出する際の課題の一つに、標的遺伝子への十分な親和性の確保ある。そこで本研究ではLocked nucleic acid(LNA)と呼ばれる人工核酸を用いて十分な親和性を確保できないか試みた。結果、シングルコピーの遺伝子であってもプローブが標的分子に交雑できることがわかった。今後は、ミスマッチの識別能や挿入箇所についても検討していく予定である。
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Research Products
(6 results)