2008 Fiscal Year Annual Research Report
生体信号を利用した人間と人工物との持続的なインタラクションの実現
Project/Area Number |
07J13344
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
棟方 渚 Future University-Hakodate, システム情報科学部, 特別研究員PD
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Keywords | 持続的なインタラクション / バイオフィードバック / 動機付け |
Research Abstract |
申請者は,生体信号を用いて人間と人工物との持続的なインタラクションを実現するシステムの構築を目的としている.持続的なインタラクションを可能とするためには,人間側のインタラクションを行う動機を維持することが必要となる.そこで申請者は,人間の興奮をより促すようなバイオフィードバックを構成することで,人間の動機の持続を試みている.これまでの研究成果から,バイオフィードバックを用いたシステムが人間の動機付けに効果があると示唆されたが,バイオフィードバックのうち,どのような要素(視覚的効果,聴覚的効果,タイミング等)が人間に対して,どのように有効であったのかは未だ示されてはいない.そこで本研究では,より人間に効果を与えることができるバイオフィードバックを,実験的に評価する,具体的には,被験者の内省と生体信号の振る舞いから,人間の感情の状態を解析し,それらのパターン化を目指す.今年度では,人間の動機の維持を可能とするバイオフィードバックを用いたシステムを構築し,実際に被験者に体験させる実験を実施した結果から,バイオフィードバックが人間の動機付けにポジティブな影響を与えていたことが示唆された,このようなシステムは,人間に対する人工物の適切な適応方法などを解明する手がかりとなり得るものである.
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Research Products
(4 results)