2008 Fiscal Year Annual Research Report
眼疾患に対する遺伝子・幹細胞治療-ヒト眼球幹細胞の可塑性と脱分化遺伝子Msk-
Project/Area Number |
07J45106
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Research Institution | National Research Institute for Child Health and Development |
Principal Investigator |
世古 裕子 National Research Institute for Child Health and Development, 国立成育医療センター(研究所)生殖・細胞医療研究部, 特別研究員(RPD)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 再生医療 / 細胞移植 |
Research Abstract |
細胞治療用ヒト骨髄・月経血・臍帯血由来の間葉系細胞の調整とプロファイリング 既に国立成育医療センター倫理委員会(承認番号25,26,27,49,55、全て平成15年)にて、承認を受けた骨髄・子宮内膜・臍帯血由来の間葉系細胞を単離、培養を行い、後の研究を進めるための蓄積をはかった。ならびに、分離培養したヒト間葉系細胞の性質を細胞表面マーカー、gene chip(Affymetrix)を用いたプロファイリングを行い細胞の有する性格を詳細に検討した。そのデータを利用して、これらの細胞が多分化能を有す状態を保つ培養条件、方法等を確立した。 細胞治療用ヒト眼球由来の組織幹細胞の調整とプロファイリング 既に国立成育医療センター倫理委員会(承認番号156)にて、承認を受けたヒト眼球由来の幹細胞を単離、培養を行い、後の研究を進めるための蓄積をはかった。ならびに、分離培養したヒト眼球幹細胞の性質を細胞表面マーカー、gene chip(Affymetrix)を用いたプロファイリングを行い細胞の有する性格を詳細に検討した。そのデータを利用して、これらの細胞が多分化能を有す状態を保つ培養条件、方法等を確立した。特に、神経あるいは網膜関連遺伝子発現を制御する因子(分化遺伝子、脱分化遺伝子の導入、液性因子)を解明した。また、Msx遺伝子を用いて、眼球由来幹細胞の特異性、他の組織に由来する幹細胞との違いを明確にするとともに、Msx familyの役割を明らかにした。 モデルマウスを用いた検討 ムコ多糖症モデルマウスの角膜にマウス正常細胞を移植し、中枢、網膜、角膜のムコ多糖沈着治療を行った。また、動物実験でマウスES細胞や間葉骨髄細胞に遺伝子を導入し、特異的な蛋白発現あるいは形態をもつ移植可能な細胞を作成した。
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Research Products
(1 results)