2008 Fiscal Year Annual Research Report
近代エジプトにおける女性運動:1922年エジプト名目「独立」以降の展開を中心に
Project/Area Number |
07J54062
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
千代崎 未央 Chiba University, 大学院・社会文化科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | エジプト / 中東 / ジェンダー / ナショナリズム / 植民地主義 / 女性 / 帝国 / 近代 |
Research Abstract |
(1)学会発表 第5回ジェンダー史学会(2008年11月30日開催)にて、エジプトの女性運動が近隣地域の女性たちと連帯・協力していく歴史的背景について、1938年にカイロで開催された「パレスチナ防衛のための東洋女性会議」を取り上げた。これは、「独立」を果たした1922年以降のエジプトの女性運動か展開していく背景・過程を明らかにしたものである。エジプトの女性運動が、国内のみならず地域や国際情勢とも密接に結びついていることを示した。 (2)社会主義、共産主義、労働運動に参加した女性たちの思想・行動に関する資料収集・検証 2007年2月から2009年3月にかけて、運動に参加した女性たちの回想録や伝記、当時の左翼系雑誌における女性による記事や、女性に関わる記事を収集した。現在、これらり資料を解読しながら、当時の社会的・歴史的状況への位置づけを試みている。また、2009年1月から3月にかけての現地調査においては、後の人々が当時の女性たちをどのように評価したかについて、1940〜50年代に活躍した女性たちの次の世代による文献も収集し、またインタビューも行った。
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Research Products
(3 results)