2007 Fiscal Year Annual Research Report
膵ランゲルハンス島形成機構の解明 新たな膵島再生療法を目指して
Project/Area Number |
07J55091
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
原 朱美 Gunma University, 生体調節研究所, 特別研究員(DC2)
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Keywords | α細胞 / β細胞 / 膵島 / マントル・コア構造 / 形態形成 / アクチビンシグナル / トランスジェニックマウス / Cre-LoxPシステム |
Research Abstract |
現在、Cre-LoxPシステムにより、タモキシフェン投与後、全身でマウス変異型lla型アクチビン受容体(mtrActRlla)が過剰発現するトランスジェニックマウスを作製している。作製には、LoxPおよびmtrActRllaを過剰発現する(mtrActRlla)マウス、および全身でcre recombinaseを発現するCAGGCre-ER^<TM>マウスの2種類を用いる。平成19年度、申請者はmtrActRllaマウスの作製を進め、コンストラクト作製を行った。一方、マウス受精卵への導入は、国立国際医療センターの岡村匡史先生に依頼し、現在ファウンダーマウスの作出を進めている。今年度、申請者が行った実験の概要を以下に示した。PCR法により、プラスミドベクタ-pCXN2に組み込まれたmtrActRlla遺伝子にストップコドンおよびHAタグの塩基配列を付加した。PCRプロダクトからmtrActRlla、ストップコドン、HAタグを切り出した。その後、pCXN2に組み込まれているrabbit b-Globin polyA配列と共に、プラスミドベクタ-pcDNA3.1(-)への3piece ligationを行った。pBluescriptIISK pCAG-CATZに含まれるLacZおよびrabbit b-Globin polyA配列を、mtrActRllA、ストップコドン、HAタグ、rabbit b-Globin polyA配列と、BamHIサイトで置き換えた。作製したコンストラクトが機能するかを確かめるため、LIPOFECTAMIN^<TM>2000(Invitrogen)を用いてコンストラクトをNIH3T3細胞に導入し、発現実験を行った。コンストラクトを導入したNIH3T3細胞の細胞質で、trActRllaおよびHAの明瞭な発現が確認され、作製したコンストラクトが機能することが確認できた。現在、完成したコンストラクトのSallからSaclの領域約4890bpをマウス受精卵に導入し、PCR法およびサザンハイブリダイゼーション法により、ファウンダーマウスの確認を行っている。またmtrActRlla過剰発現マウスと交配するCre recombinaseを発現するマウスは、Jackson laboratoriesから購入し、現在繁殖を進めている。実験は申請書提出時の計画通りに進んでおり、mtrActRlla過剰発現マウスの表現型の結果が非常に期待される。
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Research Products
(1 results)