2008 Fiscal Year Annual Research Report
格子に基づく最悪時/平均時の関係を持つ電子署名および認証方式の構成
Project/Area Number |
07J55201
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
草川 恵太 Tokyo Institute of Technology, 大学院・情報理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 格子暗号 / 電子署名 / 認証方式 / 情報セキュリティ |
Research Abstract |
前年度に引き続き研究計画に基づき格子を利用した認証方式を構成した。加えて、これまでに得られた知見を元に、新しく認証方式の構成、既存の暗号方式の改良、新しい暗号方式の提案を行った。これらは、量子計算機であっても困難であると考えられている問題に基づいており、高い安全性を期待できる方式である。 各研究の具体的内容は以下である。 1.昨年度、格子問題およびその部分問題に基づいて認証プロトコルを構成した。この認証プロトコルの研究を続行し、新しい応用として同問題に基づくリング認証方式を構成した。昨年度の研究結果と纏めて、ASIACRYPT 2008で発表を行った。 2.1で用いたアイデアを用いて、既存方式であるNTRU暗号用のゼロ知識証明プロトコルを2つ提案した。また、プロトコルの1つを用いてNTRU暗号に基づく認証方式を構成した。 3.1,2の研究を元に既存方式であるNTRU暗号の改良を行い、ほぼ線形時間で暗号化・復号が可能な暗号方式NFALSEを提案した。NTRUと同等の安全性を持つと期待される。 4.昨年度研究を行った格子に基づく署名方式の鍵生成部を利用して効率がよく安全性が高い暗号方式を提案した。
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Research Products
(5 results)