2007 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ炭素材料を基盤とする新規ナノハイブリッドの構築の光電変換システムへの応用
Project/Area Number |
07J55351
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 政孝 Osaka University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ナノカーボン / 光電変換システム / ナノハイブリッド材料 |
Research Abstract |
化石燃料の枯渇に伴う深刻な地球環境エネルギー問題は、21世紀において解決しなければならない最重要課題である。そこで有限の天然資源に代わり無尽蔵といえる太陽エネルギーをエネルギー源として有効利用する光電変換システムの開発が強く望まれている。近年、ナノ炭素材料は優れた電子輸送特性を有することから光エネルギー変換システムの構築素子としての応用が期待されている。本研究課題では、ナノ炭素材料を基盤とする新規なドナー・アクセプターナノハイブリッド系を構築し、高効率な光エネルギー変換システムの開発を目的とする。本年度はその研究の第一段階として、光捕集分子であるポルフィリンを修飾したナノカーボン材料を合成し、光電変換システムへの応用について検討した。合成したナノハイブリッド材料の光ダイナミクスについて各種分光測定法を用いて検討したところ、光照射下において効率良く分子内光誘起電子移動が進行し、長寿命の電荷分離状態を生成することがわかった。また、本ナノハイブリッド材料を基盤とする薄膜電極を作成しその光電変換特性について検討した結果、これまでに報告されているカーボンナノチューブを電極材料として用いた系と比較して大幅な光電変換効率の向上が見られた。 以上の研究成果は国内外の学会で発表を行っており、学術雑誌(J.Am.Chem.Soc.等)への投稿および特許出願を行う予定である。
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Research Products
(5 results)