2008 Fiscal Year Annual Research Report
Fractional Samplingを用いたOFDM受信機の特性評価
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07J55551
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
稲森 真美子 Keio University, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 無線通信 / OFDM / Fractional Sampling / Diversity |
Research Abstract |
近年OFDM(直交周波数分割多重)技術を使った無線通信方式が多数登場している.本研究ではFractional samplingを用いたOFDM受信機の更なる特性改善を目指している.Fractional samplingは,シンボル長よりも短いサンプリング間隔でサンプルし,マルチパスを分解してダイバーシチを達成する方式である.ダイバーシチとはフェージングが発生した場合に受信電力の高い通信路の電波を選択して受信したり双方の通信路から到来する電波を合成して利用したりする事で、信頼性の高い通信を維持するシステムである.採用2年度目では計算機シミュレーションを用いて以下の2つの課題に関して検討を行った. 1.サブキャリアベース最大比合成を用いたFractional Sampling OFDMシステムにおけるパルス整形フィルタの検討(論文誌採録決定) Fractional sampling OFDM受信機では,オーバーサンプリングすることによりダイバーシチ効果を改善するが,異なるサブキャリア間のノイズ成分の相関がBit Error Rate(BER)特性を悪化させる.受信機においてノイズはパルス整形フィルタ(ベースバンドフィルタ)を通るので,フィルタのインパルス応答はノイズ間の相関を決定する.そこで本研究ではFS OFDMシステムにおけるパルス整形フィルタのインパルス応答の影響を評価した. 2.サブキャリアベース最大比合成を用いたFractional Sampling Coded OFDMシステムにおけるMetric重み付け法(国内学会発表済み) 本研究ではFractional Sampling Coded OFDMシステムにおけるパルス整形フィルタのインパルス応答の影響について検討した.5つのパルス整形フィルタから計算されたFrobeniusノルムを用いてViterbi復号器のMetricに重み付けを行うことによりBER特性を改善した.
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Research Products
(7 results)