1997 Fiscal Year Annual Research Report
インド原典からの世界初「仏教論理学用語辞典」のための国際共同研究
Project/Area Number |
08044007
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
桂 紹隆 広島大学, 文学部, 教授 (50097903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HAYES Richar マギール大学, 宗教学部, 教授
TILLEMANS To ローザンヌ大学, 教授
STEINKELLNER エルンスト ウィーン大学, 教授
稲見 正浩 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70201936)
小川 英世 広島大学, 文学部, 助教授 (00169195)
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Keywords | 仏教論理学用語辞典 / インド哲学 / ダルマキールティ / ジュニャナシュリーミトラ / プラマーナ / ディグナーガ / ウィーン大学 / 広島大学 |
Research Abstract |
本研究は、インド原典に基づいて世界でも初めての「仏教論理学用語辞典」を作成することを目指している。 (1)そのためには、まず仏教論理学の主要テキストのデータベース化が必要である。本年度も、昨年に引き続きテキストの入力を広島大学とウィーン大学の双方で行い、それぞれラトナキールティの全作品とアルチャタの『ヘートゥ・ビンドゥ注』などの入力が完了している。この作業は今後も引き続き行い、最終的にはCD-Romに収録して関係研究者に配布したいと考えている。七世紀の重要な仏教論理学者であるダルマキールティの全作品は、昨夏より筑波大学のサイトからインターネット上で公開されているが、広島大学他で入力したテキストについてもいずれインターネットによって公開したいと考えている。 (2)辞典の作成のためには、どの術語を登載項目とするかを決定することが必要である。昨年11月に研究組織の全員が集まった機会に、各自の研究の進捗状態を点検するとともに、登載項目のほぼ最終的な決定を行った。(3)11月の「第三回国際ダルマキールティ学会」には、約100名の内外の仏教論理学研究者が集まった。これには研究組織全員が参加し、日頃の研究成果を発表すると同時に、世界の研究者達の研究成果を知る貴重な機会となった。来年度は、「仏教論理学用語辞典」の出版に向けての編集作業を開始したい。
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