1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08208107
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
田中 恭子 静岡県立大学, 大学院・国際関係学部研究科, 教授 (00167496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真栄平 房昭 神戸女学院大学, 文学部, 助教授 (50183942)
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (30163497)
白石 昌也 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (70127330)
黒柳 米司 大東文化大学, 法学部, 教授 (00186553)
荒井 茂夫 三重大学, 人文学部, 教授 (00159477)
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Keywords | 中国 / アジア太平洋地域 / 国際関係 / 東南アジア / ASEAN / マレーシア / ベトナム / 華僑・華人 |
Research Abstract |
1.研究課題への取り組み 中国とアジア太平洋地域の関係を多面的・重層的にとらえる、という課題に取り組むため、各分担者がそれぞれの研究関心・問題意識にしたがって、資料の収集・整理、方法論・分析枠組の構築を進めた。これらは、つぎのように位置付けられる。 巨視的な分析では、田中明彦がアジア太平洋国際関係の2つの分析モデル、西洋モデルとアジア伝統モデルの比較を、黒柳がASEAN諸国の対中国認識の比較分析を試みている。これに対して、田中恭子・白石・荒井は国別研究を担当 し、田中はマレーシアの対中国対策、白石はベトナムの対中・対東南アジア認識、荒井はマレーシア華人のアイデンティティの現状分析を進める。田中恭子はまた、福建て僑郷における海外華人のインパクトの解明を試みる。真栄平は、東アジアが西洋的国際関係に転換する過程において、琉球・尖閣諸島の領有権がどう処理されたかを追い、現在の紛争の意味を問い直している。 2.研究会活動 BO2班として、分担者・公募研究者を含む研究会を5回(5月、7月、10月、11月、1月)開催した。そのうち3回(7月、11月、1月)は、それぞれ2〜4セッション、半日〜2日の時間をかけて、分担者・公募研究者の研究報告とその討論を行った。そのほかに、各分担者が専門知識の吸収を目的に、いくつかの研究会を開催している。 3.研究成果 本年度は3年計画の初年度であるため、各分担者とも、まだ本格的な成果を出版するには至っていない。しかし、口頭での報告は、上記の斑研究会や領域全体の研究会においてはほぼ全員が行い、一部は国内外の学会において行っている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 田中明彦: "1997年、米中は和解する" 中央公論. 1997年2月号. (1997)
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[Publications] 田中恭子: "シンガポール・マレーシアの女性" 名古屋市市民局, 44 (1996)