1996 Fiscal Year Annual Research Report
含ケイ素シーケンシャル高分子の合成とナノ構造体への組織化
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08246228
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山岡 仁史 京都大学, 工学研究科, 教授 (80026004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 幸三 京都大学, 工学研究科, 助手 (90273474)
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Keywords | シラシクロブタン / 3‐メチレンシラシクロブタン / アニオン重合 / ポリシラブタン / 両親媒性ポリマー / オキゴオキシエチレン側鎖 / X線小角散乱測定 |
Research Abstract |
これまでに、親水性基を持つポリカルボシランの性質はほとんど知られておらず、極性ポリカルボシランの合成およびその溶液中での乳化やミセル化挙動に関する研究が極めて重要であると考えられる。 そこでまず、我々は、3‐メチレンシラシクロブタン誘導体のアニオン開環重合を検討した。その結果、テトラヒドロフラン中-78℃でブチルリチウムを開始剤として作用させると、ポリ(3‐メチレンシラブタン)を与えることを見いだした。得られたポリマーは、容易にポリ(3‐ヒドロキシメチルシラブタン)に変換できることを見いだした。この3‐メチレンシラシクロブタンと1,1‐ジメチルシラシクロブタンのブロック共重合を検討した結果、ポリ(1,1‐ジメチルシラブタン‐b‐1,1‐ジメチル‐3‐メチレンシラブタン)ブロックコポリマーが得られることを見いだした。生成ブロックポリマーは疎水性セグメントと親水性セグメントからなる両親媒性ポリマーへ変換することが可能で、溶液中でナノ組織体の形成が期待できる。また、我々は、オリゴオキシエチレン側鎖を持つシラシクロブタンのアニオン開環重合により、極性ポリカルボシランを合成し、その溶液中での挙動を調査した。その結果、得られたポリマーは、メタノールなどの極性溶媒に可溶であり、その溶液のX線小角散乱(SAXS)を測定し、解析したところ、ポリカルボシランがメタノール中で回転楕円体状の異方性の高い会合体を形成していることを見いだした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Matsuoka: "Rotational Diffusion of Ellipsoidal Latex Particles in Dispersion as Studied by Depolarized Dynamic Light Scattering." Colloids and Surfaces A. 109. 137‐145 (1996)
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[Publications] K.Sumaru: "Evaluation of the Counterion Distribution around Spherical Micelles in Solution by Small‐angle Neutron Scattering." Phy.Rev.E. 54. 1744‐1752 (1996)
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[Publications] K.Sumaru: "Evaluation of Distribution of Protons and Electrostatic Potential in Poly (allylamine hydrochloride) Solution by the pH Indicator Method." J.Phys.Chem.100. 790‐796 (1996)
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[Publications] K.Sumaru: "Exact Evaluation of Characteristic Protonation of Poly (vinylamine) in Aqueous Solution." J.Phys.Chem.100. 9000‐9005 (1996)
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[Publications] H.Matsuoka: "An Exact Evaluation of Salt Concentration Dependence of Interparticle Distance in Colloidal Crystals by Ultra‐small‐angle X‐ray Scattering. II" Langmuir. 12. 5588‐5594 (1996)
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[Publications] 山岡仁史: "シラシクロブタン誘導体の精密重合" 高分子加工. 45. 452‐457 (1996)