1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08306013
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Section | 総合 |
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
水谷 正一 宇都宮大学, 農学部, 教授 (70093143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三沢 真一 新潟大学, 農学部, 助教授 (30018791)
吉永 安俊 琉球大学, 農学部, 助教授 (80045129)
大久保 博 山形大学, 農学部, 助教授 (80203735)
中山 幹康 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (10217945)
後藤 章 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (80162139)
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Keywords | 水文解析手法 / 降雨流出過程 / 水文循環 / 流域水環境 / 水資源管理 / 水質水文 / 土砂流出 / 流出解析モデル |
Research Abstract |
流域環境に深く関わる種々の水文学的手法・知見を、実際的な流域環境管理への貢献に向けて、整理・総合化することを目的として研究を進め、これまで以下の5つの視点から、それぞれの分野での従来の研究成果の分析、総合化に向けた再整理を試みてきた。 (1)流域水循環素過程の解析とモデル化(分担:酒井・島田) (2)流域水循環と影響因子の評価(分担:後藤) (3)水質形成機構・土砂流出機構の解析・評価(分担:三沢・飯田・吉永・伊藤) (4)流域水環境の評価(分担:中山・大久保) (5)流域的水利用管理システムの評価(分担:西村・水谷) 初年度の成果として、(1)では、蒸発散機構のモデル化手法と、河道流追跡モデルについての分析・評価が行われた。また(2)では、流域流出特性および流域水循環の健全さを表す指標として流域保水力の定量化手法が検討された。(3)の課題では、酸性降下物の流出挙動、土砂流出のメカニズム、およびダム貯水池への濁度流入のそれぞれの過程について、解析手法の検討と評価がなされた。(4)では、水辺親水空間の水文学的評価について新たな知見を得た。さらに(5)においては、広域用水路系のおける水管理アルゴリズム、および広域水利システムの解析・評価手法が検討された。これらの成果は、初年度であるので、多くは個別的な素材の段階にとどまっているが、今回得られた素材を相互に検討し合うことを通じて、最終年度の主眼であるこれら手法の総合化を進める予定である。
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