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1998 Fiscal Year Annual Research Report

GC含量の異なるアルファヘルペスウイルスにおける突然変異の比較研究

Research Project

Project/Area Number 08306017
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

大塚 冶城  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80261957)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松本 安喜  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (90251420)
見上 彪  帯広畜産大学, 原虫病分子免疫研究センター, 教授 (20091506)
KeywordsGC含量 / CHV / PrV / gB / デオキシヌクレオチド3燐酸 / プール / HPLC / BHV
Research Abstract

GC含量が極端に低い(30%)イヌヘルペスウイルス(CHV)の環境下においてGC含量の高い遺伝子の発現を研究するために豚オーエスキー病ウイルス(PrV)のgB遺伝子(GC含量約70%)を組み込んだ組み換えCHVを構築した。PrVgB遺伝子のプロモーターはCHVに組み込まれた状態でも機能し、転写、翻訳されPrVのgB様の糖タンパクを発現した。CHVによって発現されたPrVgBは感染細胞の表面にtransportされ、それに対して作成されたマウス抗体はPrVを中和する活性を有していた。PrVgBはgBa,gBbおよびgBcと呼ばれる3種のポリペプチドが非共有結合で複合体を形成しているが、CHVの発現するPrVgBも同じ構造を持つことが明らかになった。したがってPrV遺伝子はCHV環境下においてもPrV環境下でも全く同じ糖タンパクを発現するものと考えられた。
DNA合成時に極端なデオキシヌクレオチド3燐酸プールのアンバランスがあった場合、突然変異の起こる頻度が高まることが知られている。ヘルペスウイルスには極端にGC含量が低いもの(CHV)と極端に高いものヘルペスウイルスのゲノムのGC含量が極端に高いもの(PrV,BHV)が存在するが、ヘルペスウイルス複製時のデオキシヌクレオチド3燐酸プールのアンバランスがGC含量の増加あるいは減少への進化的圧力になることが考えられる。ウイルス感染時のデオキシヌクレオチド3燐酸のプールサイズのとゲノムのGC含量の相関関係の有無を研究するために、HPLC法によりdATP,dCTP,dGTP,dTTPのプールサイズを測定した。MDCK細胞をPRV.BHVおよびCHVで感染させ、6時間後に感染細胞をPBSで洗浄し、過塩素酸にて抽出し、炭酸カリウムにて中和し、HPLC力ラム(PEGASIL ODS,株式会社センシュー科学)で分析した。PRVおよびCHV感染細胞中ではそれぞれのデオキシヌクレオチド3燐酸のプールサイズはコントロールと比して有意な差は見られなかったが、BHV感染細胞においてはdATPのプールがコントロールの2-3倍になっていた。したがって感染ヘルペスウイルスのゲノムのGC含量と感染細胞におけるデオキシ3燐酸プールには相関関係が存在しないことが明らかになった。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Nishikawa,Y.,Xuan,X.,and Otsuka,H.: "Identification and characterization of the glycoprotein E and l genes of canine herpesvirus" Virus Research. 56. 77-92 (1998)

  • [Publications] Maeda,K.,Horimoto,T.,and Mikami,T.: "Properties and functions of feline herpesvirus type l glycoproteins" J.Vet.Med.Sci.60. 881-888 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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