1996 Fiscal Year Annual Research Report
超高速ネットワーク環境におけるソフトウェア分散協調開発に関する基礎的研究
Project/Area Number |
08308021
|
Section | 総合 |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
稲垣 康善 名古屋大学, 工学部, 教授 (10023079)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂部 俊樹 名古屋大学, 工学部, 教授 (60111829)
当麻 喜弘 東京電機大学, 工学部, 教授 (50016317)
阿草 清滋 名古屋大学, 工学部, 教授 (90026360)
鳥居 宏次 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10172222)
佐伯 元司 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80162254)
|
Keywords | 要求獲得 / ソフトウェア信頼性モデル / 超幾何分布モデル / ソフトウェア文書 / ソフトウェアプロセス / ネットワーク環境 / 進捗モデル / 実時間並行プロセスモデル |
Research Abstract |
本年度の研究では、各研究グループでいくつかの研究成果が得られた。それらの代表的なものを以下にあげる。 (1)分散環境下でのソフトウェア要求獲得手法研究グループでは、ソフトウェアの発注者の要求を開発音が獲得するのを分散環境下で支援する手法について、実験を通して、問題点の洗い出しとその解決法について検討した。 (2)ソフトウェアプロセスとソフトウェアプロダクトの分散リポジトリの構築研究グループでは、進捗モデルとよぶソフトウェアプロセスモデルに基づいて、作業の並行化による作業時間・コストの変化をシミュレートするシステムを開発した。このシステムは、ネットワーク環境でのソフトウェア開発プロセス設計の支援の基礎となると期待される。 (3)ソフトウェアの分散開発のためのエージェントの開発研究グループでは、ソフトウェア文書のビュー定義とハイパーテキストによる表示に関する研究の一貫として、ネットワーク文書記述言語HTMLを用いてソフトウェア文書のブラウズ手法を提案し、実際に自動車部品管理システムの応用を示した。 (4)分散環境下におけるソフウェア信頼性評価法研究グループでは、ソフトウェアのデバッギングモデルとして超幾何分布モデルを提案し、他のモデルとの比較検討を行なった。また、超幾何分布モデルに基づく評価実験をJavaによるネットワークインプリメントで行うシステムを開発した。 (5)ソフトウェア分散開発の形式化研究グループでは、実時間並行計算のモデルとして時間切れ演算を導入したCCSを提案し、そのテスト原理に基づく意味論を与えるとともに、代替特性化を示し、有力な証明技法を与えた。 これらの研究およびその他の超高速ネットワーク環境におけるソフトウェア開発技法に関する研究は、本基盤研究が開催した研究集会で発表され、有意義な討論と意見交換が行なわれた。
|
Research Products
(12 results)
-
[Publications] 結縁祥治: "正則な実時間通信プロセスに対するテスト擬順序の記号的特性化" 電子情報通信学会論文誌. (掲載予定).
-
[Publications] Nobuo Kawaguchi: "TERSE : A Visual Environment for Supporting Analysis,Verification and Transformation of Term Rewriting Systems" Proceedings of AMAST'96(LNCS 1101). 571-574 (1996)
-
[Publications] Tsuneo Ajisaka: "The Software Quark Model : a Universal Model for CASE Repositories" Information and Software Technology. 38. 173-180 (1996)
-
[Publications] 岡村耕二: "帯域予約されたネットワーク上の連続メディア送信" 情報処理学会論文誌. 37. 721-730 (1996)
-
[Publications] J.Zhao: "Program Dependence Analysis of Concurrent Logic Programs and its Applications" Proc.of the 1996 Int.Conf.on Parallel and Distributed Systems. 282-291 (1996)
-
[Publications] Tatsuhiro Tsuchiya: "Three-mode failure model for reliability analysis of distributed programs" IEICE Transactions on Information and Systems. E80-D. 3-9 (1997)
-
[Publications] Motoshi Saeki: "Structuring Utterance Records of Requirements Elicitation Meetings Based on Speech Act Theory" Proc.of 2nd Int.Conf.on Requirements Engineering. 21-30 (1996)
-
[Publications] Pairoj Termsinsuwan: "A new approach to ADT specification support bsed on reuse of similar ADT by the application of Case-Based Resoning" Information and Software Tehcnology. 38. 555-568 (1996)
-
[Publications] Koji Torii: "Quantitative analytic approaches in sofrware engineering" Inforamtion and Software Technology. 38. 155-163 (1996)
-
[Publications] Yoshihito Tohma: "SRGM (Sotware Reliability Growth Model) Tool based on Hyper-Geometric Distribution" Proc.of FTCS-26. 1-4 (1996)
-
[Publications] 宋国煥: "命題論理に基づいた要求記述法と状態遷移システムによる意味記述" 情報処理学会論文誌. 37. 511-519 (1996)
-
[Publications] Shusaku Iida: "Algebraic Specification of Distributed Systems based on Concurrent Object-Oriented Modeling" Formal Methods for Open Object-based Distributed Systems. 341-356 (1996)