1996 Fiscal Year Annual Research Report
情報通信ネットワークの新しい性能評価法に関する総合的研究
Project/Area Number |
08308025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 総合 |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高橋 幸雄 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (70016153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧本 直樹 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 講師 (90242263)
滝根 哲哉 大阪大学, 工学部, 助教授 (00216821)
高橋 敬隆 NTT通信網研究所, 主幹研究員
宮沢 政清 東京理科大学, 理工学部, 教授 (80110948)
大野 勝久 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50026118)
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Keywords | 情報通信ネットワーク / 性能評価モデル / 待ち行列ネットワーク / 相関のある入力過程 / long-range dependence / large deviation theory / ATMネットワーク / フローコントロール |
Research Abstract |
本年度は、3ヶ年計画の初年度であるため、主として情報通信ネットワークの性能評価に関わる諸問題を議論し、問題の整理を行うことを目標に活動を行った。 具体的には、ほぼ毎月1回(5月から2月まで計8回、3月4月も開催予定)、OR学会待ち行列研究部会と共催で研究会を開催し、最新の研究成果の発表と学界の研究動向について情報を交換した。また、1月20〜22日に鎌倉市においてシンポジウムを開催し、100名を超える参加者が48編の研究報告を中心に議論を行った。また12月9〜10日には、葉山町において海外からの研究者を含め20名が集まり、確率過程モデルの側からの検討を行った。 各研究項目ごとの検討状況の概要は以下の通りである。 1.入力過程の研究 この項目については、多くの実りある研究が報告された。とくに、相関のある入力過程、long-range dependentな入力過程、MPEG2による入力過程などのモデル化と、それらの入力過程をもつ待ち行列モデルにおいて行列長があるthresholdを超える確率に対する評価法の研究に大きな進展が見られた。 2.極限的状況の研究 上記1.と関連して、相関のある入力過程をもつ待ち行列モデルを用いた議論に一定の進展はあったが、世界的に見てもこの分野の研究がほとんど成されていないことが判明した。 3.混雑伝播の研究、これについても、新しい研究成果はほとんど見あたらなかった。 4.コントロールの研究 ATMネットワークを中心に、具体的なコントロールの提案がいくつか成された。また、理論的なモデル解析もいくつか行われた。
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