1996 Fiscal Year Annual Research Report
世界文化遺産の総合的研究-文化遺産と地域社会の新たなコミュニティを創る-
Project/Area Number |
08351006
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
松本 健 国士館大学, イラク古代文化研究所, 教授 (00103672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 健吉 奈良国立文化財研究所, 平壌宮跡発掘調査部, 研究員 (40194584)
青木 繁夫 東京国立文化財研究所, 修復技術部, 室長 (60088797)
大井 邦明 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (20183220)
川西 宏幸 筑波大学, 歴史人類学系, 教授 (70132800)
藤井 英夫 国士館大学, イラク古代文化研究所, 教授 (40052295)
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Keywords | 世界文化遺産 / 人文科学 / 自然科学 / 遺物 / 建築物 / 社会科学 / 国際貢献 / 保存修復 |
Research Abstract |
近年の海外における日本の考古学的、人類学的、民俗学的調査研究はめざましいものがある。また同時に海外の文化遺産の保存・修復事業も盛んに行われるようになり、日本も国際貢献の立場からその協力を求められている。国際協力にはその地域の文化遺産を中心とした基層文化を研究し、また保存修復に関わる法律の整備、環境の調査や技術的研究が必要である。さらに各地域において長期に渡って調査研究に携わっている各分野の専門家による調査研究で、文化遺産を護る現在の経済的、政治的、文化的要因や環境が地域によって極めて異なることが明らかになった。従って文化遺産に対する画一的な経済的、技術的協力ではむしろ問題を残す結果となる。また従来のように、学術的調査研究や保存修復研究だけでは真の文化遺産の研究とは言いがたい。今後は各地域の文化遺産の学術的研究特に人文科学的研究を推進するとともに、保存科学や分析などを中心とした自然科学的研究、そしてさらに学術的価値の高い文化遺産を単に保存修復するだけでなく、それらを未来へ活かす研究、すなわちその地域における現在の政治、経済、宗教、社会教育、地域などと文化遺産の関わりを調査研究する社会科学的研究を実施していくことが不可欠となる。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 伊藤重剛: "地中海古代都市の研究(82)オリンピアの神域における配置計画設計" 日本建築学会九州支部研究報告. 35. 475-476 (1995)
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[Publications] 大井邦明: "マヤ文明探求" 季刊 文化遺産. 2. 2-15 (1996)
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[Publications] 河野俊行: "文化財の国際的保護と国際取引規制" 国際法外交雑誌. 91-6. 1-45 (1993)
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[Publications] 小野健吉: "芦花浅水荘庭園の築造過程とデザイン" ランドスケープ研究. 58-5. 1-4 (1995)
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[Publications] 宮本一夫: "長江中流域新石器時代の集団構造" 比較社会文化. 2. 95-103 (1996)
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[Publications] 新田栄治: "東北タイの遺跡と古代文化" 鹿児島大学南西地域研究資料センター報告. 5. 11-131 (1993)
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[Publications] 松本 健(共著): "平成7年度-西アジア史研究のデータベース化に関する総合的研究(第3回西アジア発掘調査報告書)" クバプロ, 74 (1997)
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[Publications] Hideo Fujii and Kazumi Oguchi: "LOST HERITAGE,Antiquities Stolen from Iraq's Regional Museums,Fascicle 3" Institute for Cultural Studies of Ancient Iraq,Kokushikan University, 43 (1996)