1996 Fiscal Year Annual Research Report
世界海洋観測システム北東アジア地域計画による海況の実時間モニタリングの研究
Project/Area Number |
08354006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平 啓介 東京大学, 海洋研究所, 教授 (50013579)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川辺 正樹 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (40143549)
花輪 公雄 東北大学, 理学研究科, 教授 (40142921)
市川 洋 鹿児島大学, 水産学部, 助教授 (60128410)
前田 明夫 鹿児島大学, 工学部, 教授 (90013573)
大谷 清隆 北海道大学, 水産学部, 教授 (40001606)
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Keywords | 世界海洋観測システム / 北東アジア地域計画(NEAR-GOOS) / 海底ケーブル利用海流計測 / ポップアップフロート / 人工衛星海洋観測 / 海況マッピング / 縁辺海海況予報 / 北太平洋循環モデル |
Research Abstract |
ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)が推進する世界海洋観測システム(GOOS)の地域計画として、西太平洋地域委員会(WESTPAC)は平成8年3月の総会決議に基づき北東アジア地域計画を実施することになった。日本、中国、韓国、ロシアが中心になって、日本海、黄海、東シナ海の縁辺海の海洋観測データをリアルタイムで通報して、温度、塩分、海流など海況の毎日のマッピングを可能にし、データベースを構築する仕組みで気象庁、水路部がデータベースを運用する。本研究は毎日の海況の把握を基に海況予報を可能にする観測システムの設計を目的として、2回のシンポジウム(4月16日、12月9、10日)ならびにテーマ毎に検討を重ねた。黒潮の、縁辺海への流入が海況を支配することから、海底ケーブルを利用する地電位差計測による海流流量の計測について、浜田-釜山、沖縄-台湾、沖縄-ルソン島間のケーブルの利用が検討され、航走流速計、係留流速計による較正実験が企画された。人工衛星による海面温度、海上風、表層海流の観測についてデータ解析とその準リアルタイム配布を取り上げた。自動的に浮上沈降を繰り返すポップアップフロートに水温・塩分計を取り付け観測データを増やす方策を検討した。縁辺海の海況予報モデルの開発とその境界条件を与える北太平洋循環モデルの開発が検討された。これらの研究成果に基づき東京大学海洋研究所等から縁辺海観測国際協同研究計画(NEAR-GOOS)の概算要求を行った。これらの成果の一部は月刊「海洋」1997年1月号に特集されている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 平 啓介: "NEAR-GOOS立案と実施の経緯" 月刊「海洋」. 29巻1号. 3-7 (1997)
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[Publications] 平 啓介: "海底ケーブルにより電位差測定の海洋物理学的意義と将来展望" 月刊「海洋」. 28巻4号. 207-212 (1996)
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[Publications] 柳 哲雄: "Observation of convergence,divergence,and sinking velocity at a thermohaline front in the Kii Channel,Japan." Continental Shelf Research. 16巻. 1319-1328 (1996)
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[Publications] 柳 哲雄: "Seasonal Variation in the transport of suspended matter in the East China Sea." Journal of Oceanography. 52巻. 539-552 (1996)
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[Publications] 花輪 公雄: "TOLEX-ADCP monitoring" Geophysical Research Letter. 23巻. 2429-2432 (1996)
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[Publications] 日比谷 紀之: "Direct numerical simulation of the Rolloff Range of internal wave shear spectra in the ocean" Journal of Geophysical Research. 101・C6. 14123-14129 (1996)