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1996 Fiscal Year Annual Research Report

アレン類をアクセプターに用いる触媒的C-H活性化とC-C結合生成反応

Research Project

Project/Area Number 08404050
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

山口 雅彦  東北大学, 薬学部, 教授 (30158117)

Keywords塩化ガリウム / アレン / C-C統合生成 / 芳香族炭化水素 / シリルアセチレン / π錯体
Research Abstract

炭素-水素結合を活性化して,炭素-炭素多重結合に付加させる触媒反応は炭素-炭素結合を生成させるもっとも効率的な反応のひとつであり,原理的に副生成物を生じない究極的反応プロセスである.最近,遷移金属触媒を用いる炭素-水素結合活性化法が多く見い出されており,炭素-炭素結合生成反応へ発展させることができれば,新しい触媒的反応を開発できる.しかし,この方法論の問題点はひとつには,炭化水素の炭素-水素結合の活性化が可逆であるために,炭素-炭素結合生成反応に結び付けることが難しいことにある.本研究では,アレンをアクセプターとして用いることにした.アレンは通常のオレフィン化合物に比べ,反応性が著しく高いので,中間体を効率的にトラップすることができると考えた.もうひとつ問題として考えられるのは,分極していない炭素-炭素不飽和結合をいかに効率的に活性化するかということである.本年度はこのような観点から研究を進めた.
1.1-アルキンとアレンのクロスカップリン反応
申請者がすでに見い出しているアレンとアルキンの遷移金属触媒クロスカップリング反応を基礎にして,これらの反応を支配する要因を系統的に調べた.この過程で,アレンの脱水素的シリル化反応を見い出した.これは合成中間体として有用なアレニルシランを一挙に与える反応である.
2.芳香族炭化水素とアレン/アセチレンとのカップリング反応 新しい有機ガリウム化学
塩化ガリウムを用いる芳香族炭化水素のβ-シリルビニル化反応を確立した.これに関連して,塩化ガリウムがオレフィン,アセチレン,ベンゼン類と錯体を形成し,強く活性化することを見い出した.有機ガリウム化合物が関わる新しい反応をいくつか見い出した.

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] M. YAMAGUCHI, Y. KIDO A. HAYASHI, M. HIRAMA: "Friedel-Crafts β-Silylvinylation Reaction" Angew. Chem.(発表予定). (1997)

  • [Publications] M. YAMAGUCHI, T. SOTOKAWA M. HIRAMA: "Allylgallation Reaction of Carbon-Carbon Triple Bond with Allylsilane and GaCl_3" J. Chem. Soc, Chem. Commun.(発表予定). (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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