1996 Fiscal Year Annual Research Report
10^8〜10^<10>回の超長寿命疲労破壊機構の解明と疲労強度評価への応用
Project/Area Number |
08405012
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村上 敬宜 九州大学, 工学部, 教授 (10038010)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥山 寿之 愛媛大学, 工学部, 助教授 (30227681)
栄 中 九州大学, 工学部, 助教授 (00253477)
平川 賢爾 九州大学, 工学部, 教諭 (30264097)
|
Keywords | 超寿命疲労 / 引張圧縮疲労 / ねじり疲労 / 二軸疲労 / √<area>パラメータモデル / 極値統計 / 残留応力分布 / 硬さ分布 |
Research Abstract |
1.ディジタル制御二軸疲労試験機の導入を完了し,正確に作動することを確認した. 2.高強度鋼を10^8回程度の繰返しまで疲労試験するとS-N曲線に2段の折れ曲がり現象が現われることがある.このような場合には√<area>パラメータモデルによる微小欠陥や介在物起点の疲労強度の堆定がやや危険側になるとの指摘がある.しかし,試験片の製作から取り付けおよび実験の遂行を厳密に管理してS45C焼入れ・焼戻し材の疲労試験を5.0×10^8程度の超長寿命域まで行い,実験結果を注意深く考察した結果,√<area>パラメータモデルによる高強度鋼の超長寿命域における疲労限度の推定が実用上ほぼ妥当なものであることがわかった.さらに,√<area>パラメータモデルによる推定値を危険側に移行させる原因として試験片内の残留応力や硬さのばらつきの影響があることを明らかにした. 3.極値統計による介在物の√<area>_<max>の推定において,√<area>_<max>の分布が極値確率紙上で直線性を示さない場合には,介在物検査基準面積を十分大きくとる必要があることを明らかにした.
|