1996 Fiscal Year Annual Research Report
GISを活用した都市交通のインターモーダルプラニング
Project/Area Number |
08455233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
佐藤 馨一 北海道大学, 工学部, 教授 (00091455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高野 伸栄 北海道大学, 工学部, 助手 (60221355)
加賀屋 誠一 北海道大学, 工学部, 助教授 (70091436)
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Keywords | GIS / インターモーダル / 用途地域制 |
Research Abstract |
Geographic Information System (G.I.S)は、大量かつ多種多様な地理的データを収録し、目的に合わせて分析・画像処理を行うシステムである。本年度はこのシステムを稼働させるワークステーションシステムを購入し、データの入力を行うとともに、アーク・インフォーなるソフトウエァを習熟した。分析の対象とした都市は石狩市であり、昭和45年度から制定された用途地域の変遷を調べ、石狩湾新港の建設による土地利用の変化を明らかにした。その結果、以下のような成果を得ることができた。 (1)石狩湾新港の建設とともに計画された工業専用地域や工業地域は、その後の経済成長率が低下したこともあって利用が進まず、用途地域性が見直された。(2)石狩湾新港周辺の工業地域に従事する人を対象とした住宅地域は、進出企業のないこともあって札幌へ通勤する人々のベットタウンとなり、人口が急増した。(3)近年、石狩湾新港周辺へ立地する企業が増え、その従事者は1万人近くに達しているが、大部分の居住地は札幌市内であり、深刻な通勤交通問題を引き起こしている。 以上のような交通問題を解決するために、本研究ではインターモダルプランニングを提唱し、土地利用の整合性を図り、環境負荷軽減する方策の実現化を目指した。本年度は、環境コストについて試算を行い、軌道系交通システムと道路系交通システムの適切な連携のあり方を調査した。
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