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1997 Fiscal Year Annual Research Report

シブガキの脱渋機構とその応用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08456015
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

福嶋 忠昭  山形大学, 農学部, 教授 (90026609)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村山 哲也  山形大学, 農学部, 助教授 (20230013)
池田 道正  山形大学, 農学部, 教授 (20007074)
Keywordsカキ / 脱渋機構 / タンニン
Research Abstract

1)タンニンの精製法の検討
松尾によるリン酸カリによる沈殿、塩酸メタノール溶解、酢酸エチル再沈殿方法では精製タンニンの分子量が低分子化されることが判明した。そこでエタノール抽出タンニンを直接透析して精製する方法を試みたこの方法で得られたタンニンは松尾の方法で得られたものより不純物の混入が著しく少なかった。
2)不溶性タンニンの作成
精製タンニンにアセトアルデヒドを加えたり、半透膜を介して高濃度ショ糖液に浸けることにより、不溶性タンニンを得た。これらのタンニンの赤外線吸収スペクトルから、両者の間に明らかな違いが認められたまたこれらをメルカプトエタノール塩酸で分解し、液体クロマトグラフにかけても分解生成物間に差が認められた。
3)凍結脱渋法の検討
果実を氷温冷蔵庫、冷凍庫、ー70°C冷凍庫で凍結したところ、低温で凍結した方がより早く脱渋した。一方ー70°C冷凍庫で凍結した果実は3カ月たっても脱渋しなかった。
4)脱渋の品種間差異
北海道で生産されたカキは、本州では甘ガキとなる西村早生でも渋かった。これをアルコールで脱渋しても渋がなかなか抜けなかった。また同時に得られた6品種の渋カキのタンニン含量も当地または福島県で得られたものよりも多かった。しかしアルコール脱渋の速度はタンニン含量に関係なく、むしろ軟化の早いものが早く脱渋した。
5)脱渋促進方法の検討
昨年と同様じゃがいもの汁に1日浸けてからアルコール脱渋すると平核無ではその効果が認められたが、愛宕では今年は脱渋促進効果が認められなかった。一般に今年のカキは収穫から処理するまでの日数が長くなると水浸漬だけでもアセトアルデヒドが発生して脱渋する傾向が認められた。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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