1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08456035
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小林 迪弘 名古屋大学, 農学部, 教授 (60111837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 素子 名古屋大学, 農学部, 助手 (20262892)
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Keywords | 多角体病ウイルス / 宿主域 / ウイルスDNA / 細胞病度効果 / 出芽ウイルス / ポリヘドリン |
Research Abstract |
核多角体病ウイルス(NPV)の宿主域決定機構を解析するために、4種類のNPVとそれぞれの宿主細胞系を用いて16種の感染実験を行い、細胞病変効果、ウイルス DNAの蓄積、出芽ウイルス産生、ウイルス構造タンパク質の蓄積、ポリヘドリンの蓄積、および多角体の形成について調査した。 Ac(Autographa californica)NPVはSF21、SpIm、Se301細胞においては増殖して多角体を形成したが、BmN-4細胞では増殖はするものの多角体は形成しなかった。Bm(Bombyx mori)NPVはBmN-4細胞においてのみ明らに増殖し、SpIm細胞ではごく一部の細胞で増殖した。SF21細胞ならびにSe301細胞では、ウイルスの増殖を示すいずれの事象も認められなかった。Hc(Hyphantria cunea)NPVは、SpIm細胞およびSe301細胞において増殖して多角体を形成した。SF21細胞では、はっきりとした増殖は認められなかったが、ウイルスDNAは多量に蓄積していた。BmN-4細胞においては増殖しないものの、ウイルスDNAは蓄積しており、細胞は良好な状態にはなかった。Se(Spodoptera exigua)NPVは、Se301細胞においてのみ明らかに増殖した。SpIm細胞では多角体形成はほとんどみられなかったが、アポトーシス様形態の細胞が多数観察された。 以上のように、それぞれのNPVは宿主培養細胞種の違いに応じて、様々な感染増殖様相を呈すること、ならびにそれぞれの培養細胞は異なったNPVに対して様々に応答することが明らかになった。本実験系を活用することにより、NPVにおける宿主域決定要因が効率良く解析できるものt考えられる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Chaeychomsri,S., Ikeda,M and Kobayashi,M.: "Temporal regulation of Bobyx mori (Lapidoptera : Bombycidal) nucleopoly hedro-virus DNA polymercul gene" Appl.Entomol.Zool.32. 418-421 (1997)
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[Publications] Ikeda,M. and Yamashita,O.: "Structure of the gene encoding viterllin-degrading protease of the silkuorm,Bombyx mori" J.Sericult.Sci.Jpn. 66. 346-350 (1997)
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[Publications] Sato,K.,Komata,M.,Sato,T.,Enei,H.,Kobayashi,H.: "Baculovirus-mediated expression of a gene for trelia lase of the meelation,Tenebruo molitor i" In sect Boochem.Molec.Bsol.(in press). (1997)
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[Publications] Satoshira.H., Ikeda,M, Kobayashi,M.: "Identification of a novel virus-specific in vitro translation products in the midgyt of the silkisorm,Bombyx mori,intected" J.Sericult.Sci.Jpn. 66. 38-47 (1997)