1997 Fiscal Year Annual Research Report
麻酔・疼痛シグナル伝達とα_2・アドレナリン受容体系の制御機構
Project/Area Number |
08457405
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
土肥 修司 岐阜大学, 医学部, 教授 (40155627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 斗志雄 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (80231893)
竹田 智雄 岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (30252141)
飯田 宏樹 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (30159561)
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Keywords | 細胞内情報伝達 / mRNA / 脳 / 腎 / 静脈麻酔薬 / プロポフォール / 吸入麻酔薬 / イソフルレン |
Research Abstract |
・麻薬の作用や疼痛刺激を受けた細胞が、その情報をどの様に伝達するか、細胞内シグナル伝達系に如何なる影響をもたらしているかの影響を観察するために、強力な揮発性麻酔薬(イソフルラン)、静脈麻酔薬(ペントバルビタール、プロポホール)、局所麻酔薬の作用を検討する。 ・疼痛その他の刺激によって発現する急性発現遺伝子c-fos,c-junは、脳、心臓、肝臓、腎臓の臓器によっても、また静脈麻酔薬(ペントバルビタール、プロポホール)と吸入麻酔薬(イソフルラン)の麻酔薬の違いによっても異なった。c-fos mRNAの発現量は、特に脳と腎臓で麻酔薬による著明な差を認めた(ASA,1997発表予定)。この差は麻酔薬の作用が全ての臓器細胞に等しく作用するのではなく、ある臓器細胞には促進的に作用していることを示している。 ・培養血管平滑筋細胞を用いてのシグナル伝達も検討し、麻酔薬(プロポホール)による血管平滑筋収縮の抑制機序をラットの大動脈平滑筋細胞で検討し、プロポフォールはエンドセリン1誘発の細胞内情報伝達を抑制し、その抑制はエンドセリン受容体とGTP結合タンパクの間で細胞内情報伝達を抑制すること(Anesthesiology,88,1998)、更にプロポフォールはヴゾプレッシン誘発のPGI_2の合成を抑制すること(Anesthesiology,accepted)を見出した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 濱屋 吉拡: "ラットの脳・心臓・肝臓・腎臓に於けるc-fos及びC-Jun急性発現遺伝子に対する全身麻酔薬の影響の比較" 日本麻酔学会誌. 11. 559 (1997)
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[Publications] Tanabe K: "Inhibitory effects of propofol on intracelluar singnaling by endotheline-1 in aortic smooth muscle cells" Anesthesiology. 88. 452-460 (1998)
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[Publications] Tanabe K: "Propofol suppresses vasopressin-induced PG12 synthesis in aortic muscle cell" Anesthesiology. (印刷中). (1998)