1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08457548
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅原 利夫 大阪大学, 歯学部, 助教授 (10116048)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三島 克章 大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員
南 克浩 大阪大学, 歯学部・附属病院, 医員
森 悦秀 大阪大学, 歯学部, 助手 (00231639)
|
Keywords | 人工顎関節 / 人工顎関節全置換術 / 顎運動 / 有限要素法 |
Research Abstract |
人工顎関節全置換術前後のヒト顎関節および人工顎関節の顎運動、口腔諸機能のおよび顎運動時の咀嚼筋による顎関節部への動的荷重分布を解析し、人工顎関節の臨床応用への検討を行った。 1)6自由度顎運動測定システム、X線ビデオシネを用いて咀嚼運動開始から嚥下までの咀嚼運動経路、速度およびリズムなどの顎運動を解析し、健常者とRA(慢性関節リウマチ)患者における顎関節破壊との比較検討を行った。RA患者における下顎頭部の運動は蝶番運動が主であり、滑走運動は制限を受けていた。また顎位も後方に位置して気道口径が狭小となり閉塞性の呼吸障害が発生することが明かとなった。 2)3次元有限要素法を用いて顎運動時すなわち動的荷重条件でのヒト顎関節、および私たちが開発し臨床応用を進めている人工顎関節にかかる応力分析を行った。下顎骨は咀嚼筋により顎関節を支点として引き上げられその歯列上に荷重が集中し、これら応力荷重ははおよび歯周組織をを経て顎骨内とくに顎関節部に集中することが明らかになり、人工顎関節の耐磨耗症、耐破砕性などの強度の重要性が示唆された。 3)形態、機能性を検討して開発した人工顎関節の強度、および臨床応用について検討した。これまでの研究から臨床応用にあたり人工顎関節の強度が重要な課題となるため、開発した人工顎関節の耐磨耗症、耐摩擦性、耐破砕性、バイオメカニズムなどについて検討を行い、臨床応用についての安全性が、理論的にさらに確認されたため、新たな臨床応用への準備を現在進めている。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] K.Mishima,T.Sugahara: "Application of a New Method for Anthropometric Analysis of the Nose" Plastic and Reconstructive Surgery. 98・4. 637-644 (1996)
-
[Publications] K.Mishima,T.Sugahara: "Three Cases of Oblique Facial Cleft" Cleft Palate-Craniofacial Jounal. 24・1. 372-377
-
[Publications] K.Mishima,T.Sugahara: "Three-Dimensional Comparison between the Palatal Forms in Infant with Complete Unilateral Cleft Lip and Palate" J.Cranio-Maxillofacial Surgery 22GD03:33・4. 312-317 (1996)
-
[Publications] K.Mishima,T.Sugahara: "Case report : Hypoglossia-hypodactylia syndrome." J Cranio-Maxillofacial Surgery. 24・1. 36-39 (1996)
-
[Publications] 菅原利夫: "口腔外科領域での3次元顎顔面形態計測・評価法の開発" 日本口腔科学会雑誌. 45・5. 521-522 (1996)
-
[Publications] 南克浩,菅原利夫: "口腔・顎・顔面CT3次元再構築画像での歯列計測の試み 1.座標系の決定法について" 医用電子と生体工学. 34 : Sup. 290-291 (1996)
-
[Publications] 菅原利夫: "最新顎変形症治療アトラス" 医歯薬出版(印刷中), (1997)
-
[Publications] 菅原利夫: "今日の治療指針" 医学書院(印刷中), (1997)