1996 Fiscal Year Annual Research Report
破面立体構造解析システムの開発と三次元フラクトグラフィーの提唱
Project/Area Number |
08555028
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Section | 試験 |
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
岡村 弘之 東京理科大学, 理工学部・機械工業科, 教授 (00010679)
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Keywords | 破壊力学 / フラクトグラフィー / 破面解析 |
Research Abstract |
1.人間の認識能力の援用による対話型立体解析システムの試作 異なる角度から撮影した破面の一対の走査型電子顕微鏡像を、コンピュータのディスプレイ上で立体視しながら、人間の立体認識能力を利用して主要な対応点を探索しておいたうえで、画像処理による自動探索で補間したところ、地形の航空写真測量とくらべて格段に複雑な金属破面でも、断面形状・等高線の計測が可能であるとの見通しが得られた。今後は実用的な自動解析システムのアルゴリズムを開発をはかる。 2.レーザーフォーカス変位計による立体解析システムの試作 市販のレーザーフォーカス変位計を備えた表面形状測定光学顕微鏡により、破面の断面形状測定を行った。この装置は破面のように凹凸のはげしい形状の測定には、垂直送り機構の精度と振動の問題があり、また三次元形状の測定のためには、水平送り機構を付与する必要があるので、これらの機構とその制御機構を試作中である。三次元形状測定の予備的な結果が得られたところである。 今後は、上記の二つのシステムの試作を完了し、さらに両者が併用できる寸法領域においての比較によって、走査型顕微鏡を用いる測定法の信頼度の確認を行い、またこれらの解析法の破壊力学的な有用性を示した。
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