1997 Fiscal Year Annual Research Report
HIV感染診断のための抗HIV抗体とHIV抗原の新しい超高感度検出法の実用化
Project/Area Number |
08557016
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Research Institution | Miyazaki Medical College |
Principal Investigator |
石川 栄治 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (40029939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 喜昭 住友製薬株式会社, 特薬営業本部・診断薬開発部, 部長
橋中 一也 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30202253)
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Keywords | 免疫複合体転移測定法 / HIV-1 / 抗HIV-1抗体 / HIV-1抗原 / β-D-ガラクトシダーゼ / 自動化 / 2,4-ジニトロフェニル基 |
Research Abstract |
HIV抗原および抗HIV抗体を検出するためのβ-D-ガラクトシダーゼを標識とする免疫複合体転移測定法を実用化するために自動化に重点を置いて研究を進めた。昨年度、ポリスチレンビーズを用いる抗HIV-1 p17 IgG抗体の免疫複合体転移測定法の所要時間を振盪と使用血清の増量により短縮したばかりでなく、高感度化も達成したので、本年度は、これに続き、抗HIV-1 p24 IgG抗体、抗HIV-1逆転写酵素IgG抗体、HIV-1 p24抗原の免疫複合体転移測定法についても同様の方法により所要時間を短縮するとともに、高感度化した。ついで、自動化に適した固相の選択作業を行った。つまり、自動化に使用可能と考えられる固相のうち、マイクロプレートおよびポリスチレンスティックによる免疫複合体のトラップ効率と従来用いてきたポリスチレンビーズ(直径3.2mm)によるそれとを比較した。トラップ効率の比較には、簡便のために2,4-ジニトロフェニル化β-D-ガラクトシダーゼを用いた、その結果、アフィニティー精製抗2,4-ジニトロフェニル基抗体不溶化マイクロプレートおよびポリスチレンスティックによるトラップ効率は、同抗体不溶化ポリスチレンビーズのそれより高いばかりでなく、振盪の方法がトラップ効率を強く左右することも分かった。また、従来は、免疫複合体の溶出と転移を同時に行っていたが、用いる固相の種類によっては、溶出と転移を切り離して行う必要があるため、この点を検討した。抗p17 IgG、抗逆転写酵素IgG、抗gp41、IgG、p24抗原と2,4-ジニトロフェニル化体、β-D-ガラクシダーゼ標識体との免疫複合体をアフィニティー精製抗(2,4-ジニトロフェニル基)抗体不溶化固相から溶出した後、溶出液からアフィニティー精製(抗ヒトIgG γ-鎖)IgGあるいはストレプトアビジン不溶化固相に充分効率よくトラップすることができた。つまり、免疫複合体の解離は許容範囲であった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Seiichi Hashida,et al.: "Optimal conditions of immune complex transfer enzyme immunoassays for antibody IgG to HIV-1 using recombinant p17, p24, and reverse transcoriptase as antigens." Journal of Clinical Laboratry Analysis. (in press). (1998)
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[Publications] Seiichi Hashida,et al.: "Optimal conditions of immune complex transfer, enzyme immunoassay for p24 antigen of HIV-1." Journal of Clinical Laboratry Analysis. (in press). (1998)