1996 Fiscal Year Annual Research Report
パーソナルコンピュータを利用した歯冠形成トレーニングシステムの開発
Project/Area Number |
08557111
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Section | 試験 |
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
宮崎 隆 昭和大学, 歯学部, 教授 (40175617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久光 久 昭和大学, 歯学部, 教授 (30092430)
川和 忠浩 昭和大学, 歯学部, 教授 (30014103)
若月 英三 昭和大学, 歯学部, 教授 (90085738)
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Keywords | CAD / CAM / 精度 / コンピュータグラフィックス / 数値解析 |
Research Abstract |
本研究ではこれまで当教室で研究してきた。CAD/CAMシステムをもとに、これまでの教育現場で教育効果をあげるのが難しかった歯冠形態の学習、及び窩洞形成、支台歯形成のトレーニングにパーソナルコンピュータで操作可能な教育システムの開発を行った。まず最初に、臨床的な歯冠データ、保存修復領域における窩洞形成データ、補綴領域における支台歯形成データをするために、試作四眼式PSDセンサを内蔵したレーザ計測装置を用いて三次元形状の測定を行った。選ばれたデータの計測精度について、触診式計測機で計測したデータと比較したところ、窩壁やマージン部分において、十分な精度が選られていないことが分かった。一般にSPDセンサが捉えるレーザの反射光は、試料表面の傾斜や凹凸により純粋な反射光だけでなく散乱した二次反射光をも捉えてしまうため、試作四眼式PSDセンサでは同時に二個のPSDセンサが捉えたデータを比較しながら、最適なデータが選られるよう補正を行っている。しかし各種臨床形態において軸面などの傾斜が極端にきつくなる部位などで計測の誤差が大きくなることから、いずれのPSDセンサにおいても二次反射の影響を補正しきれなくなり、十分な精度が得られていないことが分かった。そこで現在、PSDセンサ自体に二次反射光を抑制する機構を組み込んだレーザ変位計を開発した。これにより、十分満足できる精度で各種データを収集することができた。こうして収集したデータをもとに、今後様々な臨床ケースのパターンについて、定量的あるいは視覚的に評価できるシステムの開発を行っていく予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 小林幸隆: "コンピュータ支援による補綴物の自動製作に関する研究(第2報)レーザ倣いによるインレーの製作" 歯科材料・器械. 15(S27). 102-103 (1996)
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[Publications] 堀田康弘: "試作CAD/CAM装置で製作したセラミック製クラウンの適合精度" 昭和歯学会雑誌. 16(3). 230-234 (1996)
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[Publications] 小林幸隆: "非接触レーザ倣いミリングによるインレーの新しい製作法" 昭和歯学会雑誌. 16(3). 235-239 (1996)
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[Publications] 小林幸隆: "コンピュータ支援による補綴物の自動製作に関する研究(第5報)レーザ倣いによる精度の検討" 歯科材料・器械. 15(S28). 58-59 (1996)
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[Publications] 堀田康弘: "コンピュータ支援による補綴物の自動製作" 日本補綴歯科学会雑誌. 40・95回特別号. 50-50 (1996)
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[Publications] 宮崎隆: "コンピュータ支援による歯科補綴物の自動製作 第2報補綴物の精度" 日本補綴歯科学会雑誌. 40・96回特別号. 54-54 (1996)