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1997 Fiscal Year Annual Research Report

日本における家族理念に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08610179
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

藤井 勝  神戸大学, 文学部, 助教授 (20165343)

Keywords家族 / 家 / 都市 / 農村 / 祖先 / 会社 / あとつぎ
Research Abstract

本年度は、基本的に以下の3つの分野にわたる研究を進め、成果を上げた。
1.日本における家族理念の展開について、とくに近世から近代、近代から現代への移行をめぐる問題に従来の研究を再検討した。それを通じて、とくに近代の家族理念がもっている、(1)新しさの側面、さらに「伝統」としての創造・イデオロギー化の側面、(2)現代の地点からみた場合の「伝統」としての非連続性・脆弱性が明らかになった。
2.現代の日本における家族理念の状況を把握するために、二つの地域社会でアンケート調査を中心とした実証的研究を行った。対象となったのは、都市的な地域としては兵庫県西宮市瓦林町、村落的地域としては岡山県柵原町行信であり、それぞれについて悉皆調査を行ない、世帯調査、世帯主夫婦調査を行った。調査票有効率は、瓦林地区で約50%、行信地区で約90%であった。この調査では、家族をめぐる客観的状態、意識・価値観、祭祀や信仰、職業環境などに関する調査項目を設定し、家族理念の総体的把握を目指した。こうした調査の分析を通じて、家族意識をめぐる伝統性と現代性の相克、祖先祭祀・祖先観の維持と変容、家的生活慣習の現状などが明らかになった。
3.また家族理念の変容を質的に明らかにするため、事例にもとづくライフヒストリー分析を行い、古い歴史を持つ旧家において、家の理念や実体が近世、近代、現代へとどのように展開するかを類型的に析出した。そこには家族理念の重層性と、各層間での相克・対立などが存在しながら、次の時代へと展開して行くことが明らかになった。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications

  • [Publications] 藤井 勝: "ある経営者における「家」と「企業」" 神戸大学文学部紀要. 25. 1-46 (1998)

URL: 

Published: 1999-03-14   Modified: 2016-04-21  

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