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1996 Fiscal Year Annual Research Report

中世成立期の行幸・参詣の交通史的考察

Research Project

Project/Area Number 08610357
Research InstitutionSakai Women's Junior College

Principal Investigator

小林 保夫  堺女子短期大学, 日本史学科, 教授 (50132311)

Keywords交通 / 日本中世 / 参詣 / 行幸 / 熊野 / 高野山 / 石清水八幡宮 / 春日社
Research Abstract

〔作業手順〕
1.『史料綜覧』を主に「熊野宮」「高野山」「春日社」「岩清水八幡宮」(但し、「賀茂社」「平野社」は交通史の観点から今回は除いた)の行幸・参詣記事ならびに関連記事のある文献を検索し、検索カードに記入するとともに、それと同時に各社寺毎の年表の作成を行い、この作業はほぼ完了した。
2.次に検索した史料の検討に入り、その際、小山靖憲帝塚山大教授より熊野参詣に関する研究現状や史料の所在等について御教示を頂き、参考資料としての氏の論文の抜刷及びコピーを提供して頂いた。また、元木泰男大手前女子大助教授より公家の外出にあたっての随身等について御教示を頂くとともに、小山氏同様参考資料としての氏の論文の抜刷及びコピーを提供して頂いた。
3.検討した史料のうち、必要な史料を刊行分よりコピーにより史料用紙への貼付作業を学生のアルバイトにより行った。これは一部しか完了しておらず、今後に継続していくつもりである。
〔上記作業により得られた知見〕
日記によりその記事内容が異なり、ことに交通関係の記事は精疎が甚だしく、従来から知られている『中右記』など数点を除いてはまとまって詳細な記述がみられず、作業により集められた断片的な記事をどのように整理し、構築していくかが今後の課題であるが、以下二点ばかり指摘しておきたい。
1.行幸にあたって京都周辺での検非違使、地方における国司の分担が、次第に院領荘園等の家産機構への比重が増していく。
2.公家の参詣については、ことに藤原氏の場合、勧学院領荘園や氏寺である興福寺領荘園などの果たす役割が大きい。

URL: 

Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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