1996 Fiscal Year Annual Research Report
「ロイ・ハロッドコレション」等の使用でのハロッドを中心とする経済動学発展の研究
Project/Area Number |
08630018
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Research Institution | Okayama Shoka University |
Principal Investigator |
篠崎 敏雄 岡山商科大学, 法経学部, 教授 (40036116)
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Keywords | ハロッドとケインズの協力 / ロイ・ハロッドコレクション / ハロッド文書 / 経済成長理論 / 経済動学 / 基本方程式 / 不安定性原理 / 恒常的成長 |
Research Abstract |
研究課題の資料の収集としては,まず平成8年11月に東京大学経済学部付属図書館に参り,3日間滞在し,「ケインズ/ハロッド,その他経済学者書簡,覚書き」の中で,今回の研究課題に特に関係がある部分の閲覧とコピーをしました。続いて12月には,名古屋商科大学中央情報センターに参り5日間滞在し,「ロイ・ハロッドコレクション」という文書の調査をしました。そこで,今回の研究課題に特に関系のある部分の閲覧と筆写をし,さらに特に許可された部分のコピーをしました。この文書の利用は私自身は2度目ですが,私以外では,日本の内外を通じてまだ誰もしていないということでした。さらに平成9年3月には,千葉商科大学付属図書館を訪れ3日間滞在し,「ハロッド文書」のうち研究課題に関係する部分の閲覧と筆写をしました。特に今回は,ハロッドの経済学の学説史的研究をスイスのD.ベゾミ氏が,「ハロッド文書」の研究のため千葉商科大学に滞在しており,学問的交流をし大変有益でした。 また設備備品としては,平成9年1月にパソコン用のプリンターを購入し,以前に購入していたパーソナルコンピューターとともに,収集した資料の整理や,研究成果の執筆やプリントに活用しております。 研究成果の公表については,まず平成8年12月に福山大学で行われた中四国商経学会において,「ケインズとハロッドの経済学における協力関係と関連する1次資料」という表題で,研究報告をしました。また,「岡山商科大学経済論叢」第33巻第2号(平成9年8月発行予定)に「ハロッドの『経済動学』(1973)の形成過程について」(仮題)と,「岡山商大経営研究所報」第18号(平成9年10月発行予定)に「ハロッドの経済動学の基本方程式の形成過程」(仮題)という論文を載せるべく,目下執筆中です。
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