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1997 Fiscal Year Annual Research Report

沿岸部及び平野部に流入する夜間冷気流の乱流構造とその季節変化

Research Project

Project/Area Number 08640547
Research InstitutionFACULTY OF SCIENCE,KOCHI UNIVERSITY

Principal Investigator

千葉 修  高知大学, 理学部, 教授 (00036576)

Keywords夜間冷気流 / 山地斜面流 / 谷地形部 / 冷気流流出域 / 谷風 / ソーダー観測 / 陸風 / 頻度分布解析
Research Abstract

1997年4月26日(冷気流観測の一事例)の高知平野と山間部における乱流観測から,日没後,沿岸部では海風の衰退と共に先ず陸風へのシフトが確認された。そして山間部で発生し,谷地形部から流出した夜間冷気流は陸風を後方から追う形で観測された。その冷気流はソーダー観測から厚さ75〜80m,約3.5m/sの速さを有し,土佐湾沿岸域まで達っしていた。さらに冷気流が陸風の下に潜り込むことによって風向・風速の高度分布や運動量輸送に影響を与えている。高知平野の物部川流域沿いにある山間部の観測点(佐岡)は朝方から日中にかけて谷風が発達し,夕方日没前から気温低下が始まって冷気の蓄積しやすい場所にある。1997年4月から開始した佐岡での気象観測から,先ず1.谷風の発生を示す気温の急激な増加と,それと対応して顕著な蒸発量の変動が確認された。次に2.山地斜面流と谷筋(または谷底)に沿う流れが交互に冷気流に関与しており,佐岡からの冷気流流出時刻はほぼ日没時刻の季節変化と一致していた。そして頻度分布解析から冷気の流出の向きは北東方向から,夏には約24℃,冬には約7℃の気温を示し,さらに夏に約16(g/kg),冬に約3(g/kg)の混合比を示した。平野部そして沿岸部への冷気の流下は佐岡からのものだけでなく北西方向からの冷気も流れ込み,場合によってはそれらの合流として観測された。

URL: 

Published: 1999-03-14   Modified: 2016-04-21  

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