1996 Fiscal Year Annual Research Report
エラブウミヘビ由来のホスホリパーゼA_2遺伝子解析
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08640895
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
田宮 徹 上智大学, 理工学部, 助教授 (30119135)
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Keywords | 蛇毒PLA_2 / Laticauda / 蛇毒遺伝子 |
Research Abstract |
沖縄産エラブウミヘビLaticauda semifasciataの肝臓を材料とし、毒腺(毒グループI型)、膵臓(膵グループI型)、で発現している2種の分泌型ホスホリパーゼの染色体遺伝子を明らかにし、これを哺乳類のホスホリパーゼ(グループI型)遺伝子およびクサリヘビ科のホスホリパーゼ(グループII型)遺伝子と比較することにより、ホスホリパーゼの分子進化を明らかにすることを目的とし研究を行った。 はじめに、毒腺のcDNAライブラリーから単離した毒グループI型ホスホリパーゼA2をコードするcDNAクローンをプロープとして、ウミヘビの各組織(毒腺、膵臓、脾臓、心臓、肺、肝臓、腎臓、骨格筋)から抽出したmRNAのノーザンプロティングをおこなった結果、毒腺から抽出したmRNAのみがプローブとハイブリダイズした。このことから、ヘビ毒I型ホスホリパーゼA2とヘビ膵グループI型ホスホリパーゼをコードする遺伝子は互いに異なることが明らかになった。また、毒ホスホリパーゼcDNAの5'及び3'末端のプライマーを合成し、この遺伝子の全長をPCRにより染色体遺伝子を鋳型とし調べた。毒I型の遺伝子の全長は約3.5kbであった。 エラブウミヘビ肝臓由来のゲノムライブラリー(lamada FXII)を、上記のノーザンブロティングと同じプローブを用いてスクリーニングを行った、シグナルが弱く、陽性クローンを得ることはできなかった。これは、エクソン部分に比べイントロン部分が長いためプローブがうまくハイブリダイできなかったのではないかと考えられる。そこで、第二エクソン下流のイントロン・エクソンを含む約2kbの断片をプローブとして再度スクリーニングを行ったが、バックグランドが高く、陽性クローンを得ることはできなかった。現在サザンブロティングにより、種々のプローブの評価を行っている。
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Research Products
(1 results)