1997 Fiscal Year Annual Research Report
高力率で電源電流波形を正弦波化する単相および三相昇降圧整流器
Project/Area Number |
08650359
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Research Institution | Oita National College of Technology |
Principal Investigator |
大石 隼人 大分工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (90044502)
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Keywords | 単相整流器 / 正弦波電流 / IGBT / 高調波 / 電圧反転 |
Research Abstract |
ダイオードブリッジとDC・DCコンバータを縦続接続した単相単向スイッチモード整流器は,負荷あるいは昇圧比が大きくなると,電源電流波形が電源電圧の零クロス点近傍で歪む。これを改善するために,固定周波数スイッチング法を電圧反転機能を付加した整流器に適用したときの特性を昨年度(H.8年度)以来,検討してきた。 具体的には,電圧反転機能をSEPICタイプ単相整流器,単相バックブ-スト整流器,Cukタイプ単相整流器に付加した回路構成を提案し,それらの特性を状態空間法によるシミュレーションと実験によって検討した。すなわち,前述の電圧反転機能を付加したSEPICタイプ単相整流器,単相バックブ-スト整流器,Cukタイプ単相整流器について状態空間法によるシミュレーションと実験から,負荷あるいは昇圧比が大きいときを含めて高力率の正弦波電源電流が達成できることを明らかにした。 本年度は,昨年度検討してきた各整流器の効率の向上を考慮して,シミュレーションと実験を繰り返しながら,回路の諸定数を含め検討をしてきた。その結果,次のような結論を得た。 スイッチモード整流器の制御回路を含めた新しい回路構成を提案し,いずれの構成においても電源電流が高力率で正弦波状に制御可能であること,高速過渡応答が可能であること,また素子の高速スイッチングによって電磁ノイズが抑制されることなどの他に単相バックブ-スト整流器およびCukタイプ単相整流器における効率の向上が可能となった。これらの整流器は,一般に小容量変換器システムに十分適用可能であると考えられる。なお,これらの研究成果の一部は裏面に示している。
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Research Products
(2 results)