1996 Fiscal Year Annual Research Report
流星バースト通信によるデータ収集ネットワークプロトコルの研究
Project/Area Number |
08650452
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Numazu National College of Technology |
Principal Investigator |
長澤 正氏 沼津工業高等専門学校, 電子制御工学科, 助教授 (70228005)
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Keywords | 流星バースト通信 / 無線パケット通信 / 通信プロトコル / MBC / データ収集ネットワーク |
Research Abstract |
流星バーストによるデータ収集プロトコルの各種方式の分類、比較等を昨年度までのまとめとして電子情報通信学会論文誌に発表した。その論文では新たにいくつかの通信方式を提案している。なかでもグループポーリング方式のグループ再編方式が実用に際して有効であることが理論的に述べられている。その後の検討により、電力を変化させる方式の有効性も浮上してきた。本年度はこれらの方式の有効性を実験的に確かめるために、シミュレーション装置の開発を開始した。 シミュレーション装置の開発に先立ち、流星バースト通信路の特性を詳細に分析する必要がある。そこで、本研究費用で購入したパーソナルコンピュータと解析ソフトウェア(MATLAB)を用いて通信路の分析システムを構築した。このシステムにより、従来オ-ディオテープレコーダとストレージオシロスコープにより行っていた解析が、ランダムアクセスが可能な光磁気ディスク装置とMATLABにより実現できるようになり、流星バーストからの反射波形の解析がより細かく正確に、しかも自動的に解析できるようになった。Fuzzyクラスタリング法による反射波形を自動的に分類するエキスパートシステムも実験的にではあるが成功している。また、静岡大の実験システムRANDOMを使って静岡県浜岡町と北海道網走市間で通信路特性の観測を行い、約1000Kmの遠距離間のデータを採取した。通信路をシミュレーションする電気回路については主局と1台の端末のものについて試作を完了した。来年度はこれを8台の端末に拡張してシミュレータを完成させシミュレータ上で理論値と実験値の比較検討を行う予定である。
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